【Facebook広告】Messenger誘導広告とは?コンバージョン計測の留意点について

【Facebook広告】Messenger誘導広告コンバージョン計測の留意点

Messenger誘導広告は、Meta広告の中でも「ユーザーと直接チャットを開始できる」というユニークな特徴を持つ広告フォーマットです。特にリード獲得を効率化したい広告主にとって魅力的ですが、日本では大きな制約があります。それは「メッセージスレッド開始」の指標が計測できず、コンバージョン設定もできないことです。本記事では、この制約の背景と、マーケターが実務で知っておくべき運用ポイントを解説します。

目次

Messenger誘導広告とは?

Messenger誘導広告は、FacebookやInstagramの広告からクリック先をMessengerに設定できるフォーマットです。ユーザーが広告をタップすると、そのままMessengerで企業とのチャットが開き、問い合わせや商品相談に進めます。

広告主にとっては、従来のフォーム入力や電話よりもユーザーがアクションを起こしやすい点が魅力。特にBtoC商材や店舗集客型ビジネスで効果を発揮しやすい施策です。

日本でMessengerを普段から使っている方はレアですが、それでも一定の効果は見込めると考えます。

Messenger誘導広告のメリット

Messenger誘導広告には、次のような利点があります。

  • LP不要でリードを獲得できる
  • 顧客と1対1で直接対話できる
  • 問い合わせの心理的ハードルが低い
  • 自動応答機能やテンプレートを活用して効率化できる
  • 購入や予約などのアクションにつなげやすい

この特徴を理解すれば、リード獲得広告やLP誘導広告とどう組み合わせるかの戦略が立てやすくなります。

特に「LP不要」という点が優れており、今すぐリードを獲得したい広告主様にピッタリです!

日本での制約:「メッセージスレッド開始」が計測できない

ここからが実務的に重要なポイントです。Meta広告の代表的な指標の一つに「メッセージスレッド開始(新規チャット開始数)」があります。通常であれば、この指標をコンバージョンに設定して「広告が何件の新規チャットを生んだか」を追跡できます。

しかし、日本(およびヨーロッパ)ではプライバシー保護の観点から、この指標が利用できません。Meta広告マネージャー上で「メッセージスレッド開始」を選んでも、データが表示されず、コンバージョン設定もできないのです。

実際に筆者がMetaのヘルプデスクに直接問い合わせたところ、「プライバシー規制により、日本とヨーロッパではこの指標を提供できない」との回答がありました。

つまり、広告で獲得したコンバージョンデータを広告の最適化に使うこともできないという大きな制約が存在します。

ヘルプデスクとのやり取り
ヘルプデスクとのやり取り

効果検証における代替指標

日本でMessenger誘導広告を運用する場合、成果をどのように把握すべきでしょうか。代替策として、次のような方法が考えられます。

  • クリック数・CTR:広告からMessengerを開いた数を参考にする
  • リードセンターの応答数:広告経由で獲得したMessengerの応答数をリードセンターから確認可能
  • カスタムイベント設定:Messenger内のリンククリックなどをトラッキング
  • 営業・CRMデータとの統合:商談数・受注数を広告経由で分析
  • 他チャネルとの比較:LINE公式アカウントやLP誘導広告との成果差を把握

特に「リードセンターを活用すれば、広告経由で獲得した応答数を可視化できる」という点は運用者にとって有力な代替手段です。完全に「メッセージスレッド開始」の代わりとはいきませんが、実務で活用できる重要なデータソースとなります。

広告主が押さえるべきポイント

Messenger誘導広告を実務に組み込む際は、以下の点を意識すると良いでしょう。

  • 計測制約を前提に、代替指標を複数組み合わせて評価する
  • リードセンターを活用し、広告経由の応答数を確認する
  • 自動応答シナリオを整備してリード対応を効率化する
  • 広告単体で判断せず、営業部門やCRMデータと連携して評価する
  • A/Bテストを行い、他のリード獲得施策とのROIを比較する

コンバージョンを使った広告の最適化ができないため、初めは比較的刺さりやすい大きな訴求でリードを獲得を優先し、リードの質に応じて広告クリエイティブに条件を細かく記載するなどして、有効リードに絞り込んでいく。というように、広告クリエイティブ側でのリードの質のコントロールが大切になります。

まとめ:Messenger誘導広告は万能ではない

Messenger誘導広告は、ユーザーと気軽に対話できる強力な手段です。しかし、日本では「メッセージスレッド開始」が計測できないため、効果測定に大きな制約があります。広告主としては、この制約を理解しつつ、クリック率やリードセンター、外部データを組み合わせて評価する必要があります。

また、質の高いリードを獲得するには、広告クリエイティブ側で訴求をコントロールすることが有効です。

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