真策堂

お金をかけずにWeb解析の練習をする方法|GA4とSearch Consoleで自社サイトを教材にする

「独学でGA4もSearch Consoleも触ったのに仕事にできる気がしない」というWebマーケ志望者や、社員に広告運用を任せたい経営者に向けて、無料でできる練習法と実務経験の壁の見極め方を現役運用者の視点で解説します。

ℹ️ 本記事はアフィリエイトプログラム(株式会社Shareway/A8.net)による収益を含みます。料金・カリキュラム・補助金の条件は変わることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください(本記事は2026年9月時点)。

この記事のポイント

  • GA4とSearch Consoleは無料。自社サイトや身内の案件があれば、お金をかけずに「分析の型」は練習できる
  • 独学で詰まるのは知識ではなく「原因の切り分け」と「他人に説明する経験」。ここが実務とのギャップの正体
  • Wannabeアカデミーは通常42.9万円(税込・分割可)、実務研修2ヶ月間で実際のクライアントワークを担当できるのが独学と違う点
  • 補助金適用で「実質3.9万円」と公式に記載があるが、条件は個別相談で必ず確認を
  • 今の職場で実務経験を積める人は、スクールより先にそちらを検討したほうが早い

独学の限界に頭を抱える深夜の光景

こんな検索でこの記事にたどり着いた方へ

「GA4とSearch Consoleを一通り触った。Udemyの講座も終えた。でも求人票を見ると『実務経験2年以上』と書いてある」「独学でGoogle広告の管理画面はいじれるようになったけど、これを仕事にできる自信がない」——このあたりの壁で立ち止まっている方は多いと思います。

あるいは経営者・管理職の立場で「代理店に広告運用を任せっぱなしなのが不安。社員に少しずつ内製化させたいが、何をどこまで学ばせれば実務が回るのか分からない」という方もいるはずです。

私は普段、フリーランスとしてGoogle広告・Meta広告の運用や、GA4・Search Console・Clarityを使ったLP改善を仕事にしています。人に運用のやり方を教える立場に立つこともあり、その中で「教材を1周した人」と「実務が回る人」の間にある溝を何度も見てきました。この記事では、その溝がどこにあるのか、そして無料でどこまで埋められるのかを具体的に書きます。

「知識」と「実務経験」の間にある溝の正体

原因切り分けに悩むアナリストの表情 原因切り分けに悩むアナリストの表情

独学でGA4の見方やSearch Consoleのクエリ一覧を理解すること自体は、正直そこまで難しくありません。管理画面の操作もチュートリアル通りに進めれば触れるようになります。

問題は、実務では「教科書通りの正解」が用意されていないところです。例えば「セッション数が前月比で急に落ちた」というとき、独学の教材ではだいたい原因が1つに絞られた練習問題が用意されています。しかし実際の現場では、季節要因・検索アルゴリズムの変動・サイト側の技術的な不具合・広告の入稿ミスなど、複数の可能性が同時に存在していて、どれが本当の原因かを自分でデータを行き来しながら切り分けなければなりません。

私自身、GTMやGA4のコンバージョン計測がうまく取れていない案件のトラブルシュートをすることがよくありますが、「タグが正しく発火しているか」「計測の重複がないか」「そもそもコンバージョンの定義がずれていないか」を1つずつ潰していく作業は、教材の練習問題では身につきにくい種類の経験だと感じます。

さらにもう1つ、独学では手に入りにくいのが「数字を上長やクライアントに説明する経験」です。分析結果を出すこと自体より、その結果をどう解釈し、次に何をするかを言葉にして伝える練習の機会は、1人で教材を触っているだけではなかなか作れません。

Web広告の独学がどこまで通用してどこで頭打ちになるかについては、以前Webマーケティングは独学でどこまでいけるのか|知識と実務の間に残るものでも整理していますので、あわせて読んでみてください。

まずはお金をかけずにやる:GA4とSearch Consoleを自社サイトの教材にする

スクールの話をする前に、無料でできることをはっきり書いておきます。自社サイトやブログ、あるいは知人の店舗サイトがあるなら、それだけで十分な練習台になります。

具体的な練習手順は次の通りです。

  1. GA4で「セッションの入口ページ」と「離脱ページ」を1ヶ月分洗い出す どのページから入ってどこで離脱しているか、集客チャネル別の違いを見比べる
  2. Search Consoleで「検索で表示されているのに順位が低いクエリ」を探す 表示回数はあるのにクリック率が低いクエリは、タイトルやディスクリプションの改善余地がある候補
  3. GA4とSearch Consoleを掛け合わせて仮説を立てる 「このクエリで入ってきた人はこのページで離脱している」という組み合わせを見つけ、原因を推測する
  4. 改善案を1枚のレポートにまとめてみる 現状の数字→仮説→改善案、という型で1ページにまとめる練習をする。これは実務でそのまま使う型です

この4ステップを1ヶ月ごとに回すだけで、「数字を見る」から「数字から仮説を立てて改善案に落とす」への練習になります。Search Consoleのクエリ活用についてはSearch Consoleの検索クエリを広告キーワード戦略に転用する3ステップで手順を書いていますし、コンテンツの手入れという角度ではコアアップデート後の記事トリアージ実務も同じデータの見方を扱っています。

広告の実践練習をしたい場合は、少額でGoogle広告の検索広告を自分のブログや個人サイトに出稿してみるのも手です。数千円の予算でも、入札・キーワード・広告文の反映を実際に自分の目で確認できます。競合の広告戦略を読む練習には競合広告戦略をオークション分析×Search Consoleで逆算する実践フレームワークも参考になると思います。

📊 GA4で 入口/離脱を見る 🔍 GSCで 伸びしろクエリ探す 💡 掛け合わせて 仮説を立てる 📝 1枚レポート 改善案に落とす

これを毎月回すだけで「数字を見る」から 「仮説→改善案に落とす」練習になります
図:お金をかけずにできるGA4×Search Consoleの練習ロードマップ

それでも独学では埋まらないもの

ここまでの練習をやり切った人に共通してぶつかるのが、次の3つの壁です。

  • 他人のサイトを担当する経験がない 自社サイトの分析には「失敗しても自分が困るだけ」という甘さがどうしても出ます。他人のビジネスの数字を預かる緊張感の中でやる分析とは別物です
  • レビューを受ける機会がない 自分の立てた仮説が的外れでも、1人で作業していると気づけません。第三者に「その仮説、根拠薄くない?」と指摘される経験は独学では作りにくいものです
  • 職務経歴書に書ける形にできない 「自社ブログをGA4で分析しました」だけでは、採用側に実務経験として伝わりにくいのが実情です

この3点は、今の職場で他部署のデータに触れさせてもらえる、あるいは知人の店舗の分析を任せてもらえるなら、無料でも埋められる可能性があります。まずはそちらの手段があるか探すのが最短です。 職場や身近な範囲でその機会が本当に作れないと分かってから、外部のスクールという選択肢を検討する順番が合理的だと思います。

Wannabeアカデミーの中身を数字で見る

3ヶ月間のカリキュラム構成を示す図解 図1: 3ヶ月間のカリキュラム構成を示す図解

上記の「独学では埋まらない部分」を埋める選択肢の1つとして、Webマーケティング実務特化型スクールのWannabeアカデミー公式サイトがあります。公式サイトに記載されている条件を整理します。

項目内容
通常価格42.9万円(税込)
補助金利用時実質3.9万円(公式サイト表記。適用条件は個別相談で要確認)
支払い方法一括/3回/6回/12回/24回払い
受講期間3ヶ月
実務研修2ヶ月間、実際のクライアントワークを担当
コースAI×Webマーケ、Webデザイン×Webマーケ、動画編集×Webマーケ、AI×Webマーケ副業、AI×Webマーケ短期、Webマーケ法人研修
キャリアサポート卒業後も継続サポート、求人紹介約20,000件程度、副業案件紹介あり

数字として一番重要なのは「実務研修2ヶ月間、実際のクライアントワークを担当」という部分だと思います。前段で書いた「独学では埋まらない壁」のうち、「他人のサイトを担当する経験」と「レビューを受ける機会」は、この実務研修の枠組みでカバーされる設計になっています(公式サイトの記載に基づく)。ただし、担当するクライアントワークの具体的な範囲や難易度は、公式サイトに詳細な記載がないため、個別相談で確認したほうがよい点です。

補助金の「実質3.9万円」については、対象者・申請条件をこちらで検証できていないため、この記事では公式サイトにそう書かれているという事実だけをお伝えします。金額だけを見て「安く学べる」と判断せず、自分が対象になるかを個別相談で確認してから検討してください。

独学・資格取得・スクール、それぞれの役割の違い

4つの学習手段を費用と経験値で比較する図 図2: 4つの学習手段を費用と経験値で比較する図

私自身はウェブ解析士と上級ウェブ解析士を保有していますが、正直「資格商法っぽいのでは」と最初は敬遠していました。実際に受けてみると評価が変わり、公式テキストと問題集の周回で経験者は目安30時間、未経験者は目安90時間ほどの学習量で合格ラインに届く印象でした。特に上級ウェブ解析士では提案書・レポート作成の課題があり、そこで学んだ「現状→仮説→改善案」のフレームワークは今も実務で使っています。

ただし資格は「型を身につける」もので、「他人のクライアントワークを担当する経験」そのものを作ってくれるわけではありません。ここが資格とスクールの違いです。それぞれの役割を整理すると、次のようになります。

手段費用感埋まるもの埋まらないもの
独学(教材・書籍・GA4/GSC練習)無料〜数千円基礎知識、ツール操作、仮説の立て方の型他人のサイトを担当する緊張感、レビュー、経歴の証明
資格取得(ウェブ解析士等)数万円程度体系立った知識の証明、提案・レポートの型クライアントワークの実経験そのもの
Wannabeアカデミー等の実務型スクール数十万円実際のクライアントワークの担当経験、レビュー、キャリア支援本人の学習継続・行動量に依存する部分
今の職場での実務機会無料(給与内)実案件の経験、社内での評価実績本人の裁量で機会を作れるとは限らない

こう並べると分かる通り、今の職場で実案件に触れる機会を作れるなら、それが最短かつ無料の選択肢です。それが難しい環境にいる人だけが、有料の選択肢を検討する対象になると考えるのが妥当だと思います。

向いている人・向いていない人

正直に書きます。次に当てはまる方には、今のタイミングでスクールは向いていないと思います。

  • 今の職場で他部署や上長に頼めば実案件のデータに触れられる環境がある人(まずそちらを使い切ってからでも遅くありません)
  • そもそもWebマーケティングを仕事にする意思が固まっていない人(「なんとなく興味がある」段階なら、まず無料の独学ロードマップを1ヶ月試してからで十分です)
  • 42.9万円という金額を、分割払いを含めても今の生活で無理なく払えない人

逆に、次に当てはまる方には検討する価値があると思います。

  • 独学の教材は一通り終え、無料でできる自社サイト分析も試したが、他人のクライアントワークを担当する経験がどうしても作れない人
  • 求人票の「実務経験◯年以上」の壁を、職務経歴書に書ける実績を作ることで越えたい人
  • 経営者・管理職で、社員に体系立てて広告運用・解析を学ばせ、代理店任せから内製化に寄せたい人(次のセクションで詳しく書きます)

社員に学ばせたい経営者・管理職へ:法人研修という選択肢

画面を指差し部下に説明する管理職 画面を指差し部下に説明する管理職

WannabeアカデミーにはWebマーケ法人研修というコースがあります。これは個人のキャリアチェンジ向けコースとは別枠で、企業が社員教育として利用することを想定した設計です。

代理店に広告運用を丸投げしている状態から内製化を検討する際、よくあるつまずきが「誰に何をどこまで学ばせれば実務が回るのか」が分からないまま、担当者に教材だけ渡して終わってしまうパターンです。私も人に運用を教える立場に立つことがありますが、教材を渡すだけでは「管理画面は触れるが、数字が悪化したときに自分で原因を切り分けられない」状態で止まってしまうケースをよく見ます。

法人研修という枠組みがあることで、社内の1人に丸投げするのではなく、体系立ったカリキュラムと実務研修を組み合わせて育成できる可能性があります。ただし、法人研修の具体的な期間・料金体系・対象人数などの詳細は公式サイトに個別コースとしての細かい記載がないため、この点は個別相談で直接確認することを強くおすすめします。

デメリット・注意点、そして「意味ない?」への実態ベースの回答

正直に書いておくべき注意点もあります。

  • 42.9万円は決して小さい金額ではありません。 分割払いができるとはいえ、総額としての負担感は事前にしっかり把握しておく必要があります
  • 受講すれば自動的に転職・副業が決まるわけではありません。 キャリアサポートは求人紹介や個別面談という「機会の提供」であり、結果を保証するものではないというのが冷静な理解だと思います
  • 補助金の「実質3.9万円」は条件次第で自分に当てはまらない可能性があります。 ここを確認せずに申し込むと、想定と違う負担になりかねません

「スクールなんて意味ないのでは」という声を見かけることもありますが、実態としては「意味があるかどうか」より「その人に何が足りていないか」で答えが変わる問題だと思います。独学の知識はあるのに実案件の経験だけが足りない人にとっては、実務研修でクライアントワークを担当できる設計は意味があります。一方、そもそも学習自体をこれからという段階の人が42.9万円を払っても、独学の教材で埋まる部分に大金を払っているだけになりかねません。だからこそ、前半で書いた無料の練習を先にやり切ってから判断してほしいのです。

個別相談に行く場合は、次の点を必ず聞いてから決めることをおすすめします。

  • 実務研修で担当するクライアントワークの具体的な範囲(業種・規模・担当できる作業内容)
  • 補助金の適用条件と、自分がその対象に当てはまるかどうか
  • 受講期間の3ヶ月・実務研修の2ヶ月で終わらなかった場合の扱い
  • 法人研修を検討する場合の、対象人数や期間の設計方法
  • キャリアサポートの求人紹介が、自分の志望する職種・業界とマッチしているか

よくある質問

Q. GA4とSearch Consoleだけで実務経験と言えますか? 自社サイトの分析だけでは、採用側から見て実務経験として弱く見られる可能性があります。ただし「分析の型」を身につける練習としては十分価値があり、この土台がないまま実案件に入るとさらに苦労します。まずは土台作りとして活用するのがおすすめです。


Q. Wannabeアカデミーの料金は本当に42.9万円ですか? 公式サイトには通常価格42.9万円(税込)と記載されています。支払いは一括・3回・6回・12回・24回払いから選べるとされています。補助金適用時の実質3.9万円という表記もありますが、条件はこちらで検証できていないため、個別相談での確認をおすすめします。


Q. 実務研修ではどんな作業を担当できますか? 公式の広告主提供情報によると、受講後に提携クライアントを担当し、課題の発見と改善プランを提示する実務研修に参加できるとされています。ただし具体的な業種・規模・作業範囲までは公式サイトに詳細な記載がないため、個別相談で確認するのが確実です。


Q. 個人のキャリアチェンジと法人研修、どちらを検討すべきですか? 自分自身が転職・副業を目指すなら個人向けコース、社員に学ばせて社内で広告運用を回せるようにしたいなら法人研修が対象になります。法人研修の詳細設計は個別相談で確認する必要がある点は共通です。


Q. 独学だけで十分な人もいますか? います。今の職場で他部署や上長の協力を得て実案件のデータに触れられる人、あるいは知人の店舗などで実際の分析を任せてもらえる人は、無料の練習だけでかなりのところまで進めます。スクールは、そうした機会がどうしても作れない人のための選択肢だと考えるのが妥当です。


まとめ

お金をかけずにWeb解析の練習をする方法は、実際にあります。自社サイトやブログでGA4とSearch Consoleを掛け合わせ、「現状→仮説→改善案」の型を毎月回すだけでも、独学の範囲でかなり実力はつきます。求人票の「実務経験」の壁は、まずこの練習を1ヶ月試してから、本当に埋まらない部分がどこかを見極めてから次を考えるのが遠回りに見えて一番早い道だと思います。

そのうえで、他人のクライアントワークを担当する経験やレビューの機会がどうしても職場や身近な範囲で作れない人、あるいは社員教育として体系立てた実務研修を検討したい経営者・管理職にとっては、実務研修つきのスクールという選択肢が合理的になる場面があります。料金・補助金の条件・実務研修の担当範囲は必ず公式で確認したうえで、Wannabeアカデミー公式サイトの個別相談で、この記事に書いた確認事項を1つずつ聞いてみてください。無料でできることをやり切ってから判断する、という順番だけは崩さないことをおすすめします。

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