Google広告の自動作成アセットをオフにする方法|広告文が勝手に変わる・入稿していない見出しが出る時の確認手順
Google広告で入稿していない見出しが表示される・広告文が勝手に変わる原因を、自動作成アセット・自動生成アセット・RSAの仕様・AI Maxの4系統で切り分け。名称変更後(テキストのカスタマイズ)の最新オフ手順と、2026年5月のAI Max自動アップグレードへの備えまで当日中に対処できる実務手順で解説します。
この記事のポイント
- 自動作成アセットは現在「テキストのカスタマイズ」に改名されており、キャンペーン設定のAI Max内でチェックを外せばオフにできます。
- 入稿していない見出しが出る原因は、自動作成アセット・自動生成アセット・RSAの組み合わせ表示・AI Max連動の4系統に切り分けられます。
- オフ操作の前に、アセット一覧の「ソース:自動作成」フィルタと変更履歴で、どの系統が原因かを確認するのが正しい順序です。
- 薬機法・景表法などで表現統制が必要な広告主はオフを基本とし、それ以外はパフォーマンスと週次チェックの体制で判断します。
- 2026年5月27日以降はAI Maxへの自動アップグレード対象となるため、オフにした後も設定状態の棚卸しが欠かせません。
審査済みの広告文を入稿したはずなのに、配信画面には見覚えのない見出しが並んでいる。しかもそれが、自社では出したくない表現だった。こういう場面で最初に頭に浮かぶのは「誰かが設定を変えたのか」という疑いですが、実際には原因が一つとは限りません。自動作成アセットのオフ設定ひとつで片づくこともあれば、別の階層の設定が犯人のこともあります。
この記事では、Google広告で広告文が勝手に変わって見える原因を4系統に分け、それぞれの確認場所とオフの手順を整理します。あわせて、自動作成アセットが「テキストのカスタマイズ」へ改名された経緯と、2026年9月時点で見ておきたい設定も扱います。
自動作成アセットをオフにする方法(結論:キャンペーン設定から2分で完了)
自動作成アセットのオフは、対象キャンペーンの設定画面で「テキストのカスタマイズ」のチェックボックスを外すだけで完了します。機能名が変わっているため、旧手順を見て「項目が見つからない」と迷う人が多いところです。
自動作成アセットとは、Google広告がランディングページ・ドメイン・既存の広告をもとに、レスポンシブ検索広告(RSA)の見出しや説明文を自動で追加する機能です。Google Ads Help(英語版)の「Turn text customization on or off in Search campaigns」では、この機能が「Text customization(テキストのカスタマイズ)」という名称で案内されています。日本語の管理画面でも同じ流れで名称が移っていくため、この記事では以降「自動作成アセット(現・テキストのカスタマイズ)」と表記を揃えます。
現行UIでのオフ手順(設定→テキストのカスタマイズのチェックを外す)
- 対象のRSAを配信している検索キャンペーンを開き、左メニューの「設定」に進みます。
- 設定項目の中から「AI Max」のセクションを開き、アセットの最適化に関するパネルを表示します。
- 「テキストのカスタマイズ」のチェックを外して保存します。
Google Ads Helpによれば、オフ手順は旧来の独立した設定から、キャンペーン設定内のAI Maxのパネルへ移りました。ただしメニュー名や配置はアカウントや時期によって差が出ることがあるため、見当たらないときは設定画面内で「テキスト」「AI Max」を検索すると早いです。オフはキャンペーン単位なので、複数キャンペーンを走らせているなら、1つずつ繰り返す必要があります。
オフ時に出る理由アンケートと「削除済み」表示の意味
チェックを外すと、Googleが理由を尋ねる選択式のアンケートを挟むことがあります。PPC News Feedはこのアンケート導入を「Feedback Form When Opting Out of Auto-Created Assets」として紹介しています。答えなくてもオフ自体は妨げられないと報じられていますが、画面が切り替わって戸惑い、途中で閉じてしまうと設定が反映されないので、最後の保存まで進めてください。
オフにすると、生成済みのアセットはアセット一覧で「削除済み」と記録され、配信されなくなります。消えたのではなく履歴として残るため、「何が出ていたか」をあとから確認できます。
オフにするとFinal URL expansionも連動して無効になる
見落とされやすい仕様が、テキストのカスタマイズをオフにすると最終ページURLの拡張(Final URL expansion)も連動して無効になる点です。Google Ads Helpに記載されている挙動で、広告文の統制だけを目的にしていた場合でも、配信先URLの自動拡張まで止まります。掲載面の広がりが狭まる可能性があるため、オフの前後でインプレッションやクリック数の変化を見ておくと安心です。
広告文が勝手に変わる・入稿していない見出しが表示されるのはなぜ?原因4系統
入稿していない見出しが出る原因は、①自動作成アセット、②自動生成アセット、③RSAの組み合わせ表示、④AI Max関連の設定変更の4系統に分けられ、症状を見れば切り分けられます。①だけを止めても②〜④が残る、という状況が実務ではよく起きます。
| 系統 | 典型的な症状 | 確認場所 | 止める手段 |
|---|---|---|---|
| ①自動作成アセット | 入稿にない見出し・説明文が広告に出る | アセット一覧(ソース:自動作成) | キャンペーンのテキストのカスタマイズをオフ |
| ②自動生成アセット | サイトリンク等が身に覚えのない内容で出る | アカウント設定・アセット一覧 | アカウント単位で種類ごとにオフ |
| ③RSAの仕様 | 入稿済み見出しの並びが日によって違う | 広告の組み合わせレポート | 異常ではない。統制はピン留め |
| ④AI Max・自動適用 | いつの間にか設定が変わっている | 変更履歴・推奨案 | 自動適用の解除、AI Maxの設定見直し |
原因1:自動作成アセット(テキストのカスタマイズ)による見出し・説明文の自動生成
症状は「見出しや説明文そのものが、入稿リストに存在しない」ことです。Search Engine Landの「Google rolls out automatically created assets to all advertisers」では、ランディングページ・ドメイン・既存広告の3つをソースに、既存の文言を抽出する方法とAIで新規生成する方法の両方で見出し・説明文を作ると説明されています。
つまり、LP上に古いセール文言や規制に触れる表現が残っていれば、それがそのまま広告に混入し得る構造です。日本の広告主にとっては、オフにすることと同じくらい、LP側の掃除が再発防止として効きます。
原因2:自動生成アセット(動的サイトリンク・スニペット等)
自動生成アセットとは、サイトリンク、コールアウト、構造化スニペットなどを、Google広告がアカウント単位でサイト内容から自動追加する機能です。旧称は「広告表示オプション(自動)」で、動的サイトリンクなどがここに含まれます。
見出しや説明文ではなく、広告の下に出るリンクや補足文言が身に覚えのないものなら、①ではなくこちらを疑います。①をオフにしてもここは止まらないので、階層が違う別の設定として扱ってください。
原因3:RSAの仕様(組み合わせ・順序入れ替え)は異常ではない
RSAは最大15本の見出しと4本の説明文を登録し、そこから見出し最大3本・説明文最大2本を組み合わせて表示します。入稿済みの文言が入れ替わって見えるだけなら、それはRSAの通常動作であり、自動作成アセットとは無関係です。
「昨日と見出しの並びが違う」という指摘の多くはここに当たります。特定の見出しを必ず1番目に出したい場合は、ピン留めを使います。ピン留めを多用すると組み合わせの自由度が下がる点は、トレードオフとして意識してください。
原因4:AI Max有効化・推奨案の自動適用による設定変更
AI Max for 検索キャンペーンを有効化すると、テキストのカスタマイズと最終ページURLの拡張がキャンペーン単位で自動的にオンになります。David Tamachiのブログ「Google Ads AI Asset Automation: Watch Your Campaign Settings」でも、この既定値の動きが運用上の落とし穴として指摘されています。
また、推奨案の自動適用が有効だと、担当者の操作がないまま設定が動くこともあります。後者の確認は推奨案の「自動適用」を確認・一括解除する手順にまとめています。
どこで確認する?配信された自動アセットの見つけ方
オフにする前に、実際に自動作成されたアセットが存在するかをアセット一覧で確認し、変更履歴で設定の変更主体を確かめるのが安全な順序です。存在しないものを止めようとして、本来の原因を見逃す事態を避けられます。
アセット一覧で「ソース:自動作成」をフィルタする
キャンペーンまたは広告グループ単位でアセット一覧のレポートを開き、表示項目に「ソース」の列を追加します。そのうえで「自動作成」で絞り込むと、広告主が入稿していないアセットだけが並びます。ここに該当行がなければ、原因は①以外です。
該当行があれば、見出し・説明文の文言と、どのキャンペーンに紐づくかを控えてください。オフにした後で「削除済み」に変わったかを見る、比較材料になります。アセット一覧の見方はRSAアセットの評価と差し替え判断フローでも共通して使います。
変更履歴で誰が(何が)設定を変えたか確認する
「ツールと設定」から変更履歴を開き、対象キャンペーンで期間を絞って、AI Max関連やアセット関連の変更を探します。変更者の欄に運用担当者の名前ではなく、Google広告のシステム由来と読み取れる表示が出ていれば、自動適用や既定値の変化が疑われます。逆に代理店担当者やメンバーの名前が出ているなら、社内・委託先の意図しない操作だった可能性が高まります。
自動生成アセット(アカウント単位)のオフ手順
自動生成アセットは、キャンペーンではなくアカウント単位で設定されるため、キャンペーンごとのテキストのカスタマイズをオフにしても止まりません。ここが最も混同されやすい階層の違いです。
アカウント単位の自動生成アセット設定の場所
管理メニューのアカウント設定の中に「自動生成アセット」の項目があり、動的サイトリンクなどの種類ごとにオン・オフを切り替えられます。画面構成は更新されることがあるため、項目が見つからないときは管理メニュー内を「自動生成」で検索してみてください。
種類別にオフにする判断(全部切るべきではない理由)
全部オフにするのが正解とは限りません。サイトリンクは広告の占有面積を広げ、クリック率に寄与しやすい要素と一般に言われています。
- 表現の統制が厳しい業種で、コールアウトや構造化スニペットに意図しない文言が出ている場合は、その種類だけオフにします。
- サイトリンクの内容が古いだけなら、オフより先に、自分で手動のサイトリンクを入稿して置き換える方法があります。
- 手動で入稿したアセットは、自動生成のものより優先して扱われるのが一般的です。
全面オフの前に「どの種類が実際に出ているか」をアセット一覧で見て、問題のある種類に絞るのが妥当です。
自動作成アセットは「テキストのカスタマイズ」に名前が変わった|2026年5月27日からAI Maxへ自動アップグレード
自動作成アセットは「テキストのカスタマイズ」に名称が変わり、Google Ads Helpによれば、2026年5月27日以降はこの機能を使うキャンペーンがAI Maxへ自動アップグレードされます。なお、この記事の作成時点(2026年9月)ではすでにその日付を過ぎています。「これから備える」というより、設定が動いていないかを確認する段階と考えてください。
名称変更の経緯と管理画面上の場所の変化
Search Engine Landの「Google to retire Dynamic Search Ads in favor of AI Max」では、DSAの廃止とAI Maxへの移行が報じられています。この流れの中で、テキスト自動生成は独立した機能ではなく、AI Maxの構成要素として管理される方向に進んでいます。旧来はキャンペーン設定の中に独立していたチェックが、現在はAI Maxのアセット最適化パネルに置かれているのは、その表れです。
日本市場では、DSAを使っていた広告主が移行の判断を迫られる場面も増えるはずです。その整理はDSA廃止とAI Max移行の判断フローで扱っています。
自動アップグレード後に確認すべき設定
自動アップグレードの対象になったキャンペーンでは、次の3点を確認してください。
- AI Maxがオンになっているか。
- テキストのカスタマイズと最終ページURLの拡張が、それぞれオンかオフか。
- 変更履歴に、想定外の日時で設定変更が記録されていないか。
以前オフにしたはずでも、アップグレードで状態が変わっている可能性はゼロではありません。AI Max自体を使うべきかは、AI Max for 検索を有効化すべきかの判断条件を先に読んでおくと、オフの方針が決めやすくなります。
自動作成アセットはオフにすべきか?判断基準
オフにすべきかは、表現の統制が必要かどうかと、パフォーマンスへの寄与の2軸で決めるのが妥当です。一律オフも一律オンも勧められません。
| パフォーマンスに寄与している | 寄与が見えない・悪化している | |
|---|---|---|
| 統制の必要度が高い | オフ。その分は手動アセットで補う | オフ |
| 統制の必要度が低い | オンのまま週次で確認 | オフ、または一部キャンペーンで検証 |
オフを推奨するケース(薬機法・景表法・ブランド統制・LPに古い情報)
薬機法・景表法などの表現規制がある広告主、ブランドの言い回しを厳密に管理したい広告主、LPに古い価格・キャンペーン情報が残っている広告主は、オフを基本にするのが安全です。David Tamachiのブログでは、高額消化のキャンペーンから順にAI設定を棚卸しし、出稿前のQAチェックリストに「AIアセット自動化の状態確認」を入れる運用が提案されています。日本の広告主にとっては、意図しない文言が法務リスクに直結し得る点で、この提案は実務的です。
オンで運用してよいケースと、その場合の週次チェック体制
表現規制が緩く、LPの情報が最新に保たれているなら、オンで運用する選択肢もあります。その場合でも、週に一度は次の項目を確認してください。
- アセット一覧で、ソースが「自動作成」のアセットの文言に問題がないか。
- 新規に生成されたアセットの評価と、手動アセットとの成果差。
- 変更履歴に、意図しない設定変更がないか。
問題のある文言が見つかった場合の対処は、個別アセットを削除するか、そのキャンペーンだけオフにするかの二択です。
自動作成アセットに関するよくある質問
Q:自動作成アセットと自動生成アセットの違いは何ですか?
自動作成アセット(現・テキストのカスタマイズ)は、RSAの見出しや説明文をキャンペーン単位で自動生成する機能です。自動生成アセットは、サイトリンクやコールアウトなどをアカウント単位で自動追加する機能です。対象と階層が異なるため、片方をオフにしてももう片方は止まりません。
Q:自動作成アセットをオフにすると、すでに生成されたアセットはどうなりますか?
生成済みのアセットは「削除済み」として記録され、配信が停止します。手動で入稿した見出しや説明文には影響しません。履歴は残るため、過去に何が配信されていたかを後から確認できます。
Q:オフにしたのに入稿していない画像や文言がまだ表示されるのはなぜですか?
次の3点を順に確認してください。第一に、アカウント単位の自動生成アセットが有効なままではないか。第二に、P-MAXなど別のキャンペーンタイプ側でテキストのカスタマイズが有効ではないか。第三に、反映までのラグで、設定変更前の広告が表示されていないか。この順で見れば、大半は切り分けられます。
Q:P-MAXでも自動生成のテキストをオフにできますか?
P-MAXにはテキストのカスタマイズの設定が別に用意されており、キャンペーン設定から個別に制御できます。検索キャンペーン側をオフにしてもP-MAXの設定は変わらないため、両方を確認する必要があります。
真策堂では、広告文の統制やAI Maxの設定棚卸しについて、こうした観点でご相談を受けています。「どの系統が原因か特定できない」「オフにすべきか判断がつかない」といった段階でも、お気軽にお問い合わせください。
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