LINE広告の審査落ち・否認が直らない原因と修正手順|4パターン切り分けフロー
LINE広告の審査が否認された・理由が分からない担当者向けに、クリエイティブ・LP・アカウント設定・商材規制の4レイヤーで原因を切り分けるフロー、パターン別の修正チェックリスト、再審査申請の正しい手順、繰り返し落ちる場合のLINEサポートへのエスカレーション方法まで実務で使える形で解説します。
この記事のポイント
- LINE広告の否認通知は詳細理由が記載されないことが多く、クリエイティブ・LP・アカウント設定・商材規制の4レイヤーで原因を絞り込んでから修正するのが最短ルートです。
- LPの特定商取引法表記や薬機法遵守の不備は審査否認の頻出パターンであり、クリエイティブより先にLPを確認する方が効率的なケースがあります。
- 審査中に広告設定やLP URLを変更すると審査が初期化されるため、申請後は結果が出るまで設定を一切変更しないことが鉄則です。
- 同一内容のまま繰り返し再審査を申請するとアカウントリスクが高まるため、修正内容を確認してから申請することが重要です。
- 自力で3回以上再申請しても通らない場合はLINEサポートへのエスカレーションを検討し、問い合わせ前に修正履歴を整理しておくことで回答の精度が上がります。
LINE広告の管理画面を開いたら「否認」のステータスになっていた。通知メールを見ても「広告ポリシーに準拠していない可能性があります」としか書いていない——そういう状況でここに来た方がほとんどだと思います。
まず前提として、LINE広告(LINE Ads Platform)の否認通知が曖昧に見えるのは仕様上の理由があり、担当者のミスではありません。そして原因は「クリエイティブ・LP・アカウント設定・商材規制」の4つのレイヤーのどこかに必ず存在します。この記事では4レイヤーで原因を絞り込む判断フロー、レイヤー別の修正チェックリスト、再審査の正しい手順、繰り返し落ちる場合のエスカレーションまでを一気通貫で整理します。

LINE広告の審査が「理由不明」で落ちる構造的な理由
自動審査から人的審査への二段フィルター
LINE広告の審査フロー(自動審査→人的審査)の全体像
LINE広告の審査は、自動審査と人的審査の二段構造で行われています。入稿後まずルールベースのアルゴリズムによる自動審査が走り、明らかなポリシー違反を機械的にチェックします。ここを通過した広告が人的審査に進み、より詳細な確認が行われます。
審査期間は通常1〜3営業日とされています。ただし商材の内容が薬機法・金融・医療機関など規制業種に該当する場合は人的審査の比重が増し、5営業日以上かかることも珍しくありません。繁忙期(年末年始・大型連休前後)もタイムラインが延びる傾向があります。
否認通知に詳細理由が記載されないケースがある理由
「どこが違反なのか書いてくれれば直せるのに」というのは実務担当者として当然の感覚です。ただ、LINEヤフー株式会社がポリシー違反の詳細箇所を明示しない設計にしているのは意図的です。詳細を開示することで審査をすり抜けるための迂回策が体系化されるリスクを防ぐためと言われています。
否認通知に表示されるのは多くの場合カテゴリーレベルの情報です。「クリエイティブの表現に関する問題」なのか「ランディングページに関する問題」なのか、そのカテゴリーが手がかりになります。「何も手がかりがない」のではなく、「カテゴリーから絞り込む」という読み方に切り替えることが最初のステップです。
審査が落ちやすいタイミングと注意が必要な状況
特に否認リスクが高まるタイミングがいくつかあります。新規アカウントで最初の広告を入稿するとき、扱う業種や商材を変更したとき、LP URLを差し替えたとき——これらはアカウントや広告が審査機関にとって「初見」の状態になるため、より慎重に審査される傾向があります。
また、過去に否認歴がある広告は一定期間審査の基準が厳しくなる可能性があります。「以前は通ったのに今回は落ちた」という状況は、クリエイティブの問題だけでなくアカウント評価の変動が影響している場合もあります。
管理画面で最初に確認すべき否認ステータスと通知の読み方
広告ステータス「否認」の場所と確認手順(画面ガイド)
管理画面(LAP管理画面)にログインし、左メニューから「広告」→「クリエイティブ」と進みます。一覧のステータス列に「否認」と表示されているクリエイティブが対象です。
否認されたクリエイティブの行をクリックすると詳細パネルが展開します。ここに否認理由のカテゴリーメッセージが表示されます。この情報が後述の切り分けフローの起点になります。合わせて、LP URLが最新の正しいURLになっているかも確認してください。URLが変わったのに古いままで審査が通らないというのはよくある見落としです。
否認理由のメッセージ種類と読み解き方
表示される否認理由は概ね以下のカテゴリーに分類されます。
- クリエイティブ関連:画像・動画・広告テキストの表現に関するポリシー違反
- ランディングページ関連:LP内の表記・表現・遷移先に関する問題
- アカウント・ビジネス情報関連:業種登録や支払い設定の不備
- 業種・商材規制関連:取り扱う商材が出稿規制の対象になっている
このカテゴリーを確認してから、次の4レイヤー切り分けフローに当てはめます。
クリエイティブ単位の否認 vs アカウント全体の否認を区別する方法
一部のクリエイティブのみが否認されているのか、アカウント全体が問題の状態になっているのかで対応の方向性が全く異なります。
クリエイティブ単位の否認であれば、該当の広告のみを修正・再申請することで他の配信には基本的に影響しません。一方でアカウント全体の問題(支払い設定の不備・ビジネス情報の不整合・重大なポリシー違反)の場合は、個別クリエイティブの修正では解決しません。
管理画面の「アカウント」メニューでアカウントステータスを確認し、アカウントレベルの問題がないかを最初に切り分けることが重要です。アカウント全体が停止に近い状態の場合、クリエイティブをいくら直しても審査は通りません。
原因切り分けフロー|4レイヤーで「どこが問題か」を特定する
図1: 否認原因を絞り込む4レイヤー構造
原因は次の4レイヤーのいずれか、または複数の組み合わせに存在します。管理画面の否認カテゴリーと照合しながら、どのレイヤーが問題かを絞り込みます。
レイヤー1:クリエイティブ起因(画像・動画・テキスト表現)
否認の中で最も頻度が高いパターンです。LINE広告ガイドラインでは以下の表現・素材の使用がNGとされています。
- 「No.1」「最安値」「業界最速」などの比較・最上級表現(根拠となる調査データの出典表示なし)
- 「〇〇kgやせた」「3日で効果が出た」など効果を断定するビフォーアフター表現
- 薬機法に抵触する身体的効能の訴求(化粧品・健康食品・サプリメント等)
- 著作権者の許諾を得ていない画像・ブランドロゴ・著名人の写真の使用
- 過度な感嘆符・記号の連続使用(「!!!」「【緊急】」等)
- フェイクのUIボタンや誤解を招くデザイン(クリックを誘導する偽のアラート風デザイン等)
クリエイティブの表現に心当たりがあれば、まずここから修正します。
レイヤー2:ランディングページ起因(表現・必要表記・遷移先不一致)
クリエイティブ自体に問題がなくても、遷移先のLPが原因で否認されるケースは多いです。見落としやすい4つのパターンがあります。
① 特定商取引法の表記不備:事業者名・所在地・電話番号・メールアドレス・返品・交換条件の欠落。BtoCのEコマースや申込みフォームがあるLPでは必須です。
② LP内の薬機法違反表現:クリエイティブには書いていないのにLP本文に「治る」「解消する」「効く」等の医薬品的効能表現が残っているケース。LPのすべてのページ(下層ページ含む)を確認する必要があります。
③ 訴求内容の乖離:クリエイティブで「初月無料」と訴求しているのにLPに記載がない、クリエイティブの写真と実際のLP内容が全く異なるなど、広告とLPの訴求が大きく食い違っている状態。
④ 遷移先URLの問題:クリエイティブに登録したURLとLPの実際のURLが異なる、またはLPが404エラーや読み込みエラーになっている。スマートフォンでのLP表示確認も忘れずに。LINE広告はスマートフォンユーザーが大半のため、PC表示は正常でもSP表示で表示崩れや必要表記が隠れているケースがあります。
レイヤー3:アカウント設定・ビジネス情報起因
見落とされがちなのがこのレイヤーです。アカウントの業種設定が実際の商材と合っていない、ビジネスプロフィールの情報が不完全、支払い方法がエラー状態になっている——このような設定不備は個別クリエイティブの問題ではなくアカウント全体の問題として処理されます。
LINE広告のアカウント作成から配信開始までの設定手順を改めて確認し、業種設定・ビジネスプロフィール・支払い設定が正しく完了しているかをチェックしてください。
レイヤー4:商材・業種の出稿規制起因(薬機法・金融・アダルト等)
LINE広告では商材・業種によって出稿自体が禁止されているもの、追加書類の提出が必要なものが定められています。
出稿禁止カテゴリー(代表例):アダルトコンテンツ、武器・違法薬物・危険物、マルチレベルマーケティング(MLM)の勧誘、出会い系サービス等。
追加書類・申請が必要なカテゴリー(代表例):医療機関・病院、金融商品(資産運用・投資・ローン等)、資格スクール・特定技能の一部、景品・懸賞等。
薬機法の規制対象:化粧品・健康食品・医療機器・医薬品関連は表現規制が特に厳しく、身体的効能の訴求は薬機法上の承認がなければ原則使用できません。
商材が4レイヤーのどこに当たるかを確認した上で、修正の方向を決めます。
レイヤー別の修正実務チェックリスト
原因レイヤーが特定できたら、以下を使って漏れなく修正します。チェックリストは確認用であり、「チェックを入れた=大丈夫」ではなく、実際にLP・クリエイティブを開いて目で確認することが前提です。
クリエイティブ修正チェックリスト
- 比較・最上級表現(No.1、最安値等)を削除、または根拠となる出典を明示した
- 効果を断定する表現(「必ず」「絶対」「〇〇できる」等)を削除または緩和した
- 薬機法に抵触する身体的効能の文言を削除した(化粧品・サプリ・医療機器等)
- ビフォーアフター表示を削除または適切な注釈付き形式に変更した
- 使用している画像・素材の著作権・肖像権の使用許諾を確認済みである
- 感嘆符・記号の過度な連続使用を整理した
- 広告テキストが読みやすいフォントサイズ・コントラストになっている
LP審査基準適合チェックリスト
- 特定商取引法の表記(事業者名・所在地・電話番号・返品条件・料金等)が全て掲載されている
- LP全体(下層ページ含む)に薬機法に抵触する表現が含まれていない
- クリエイティブの訴求内容とLP本文の訴求が一致している
- 遷移先URLが正しく、LPがスマートフォンで正常に表示・動作する
- 購入・申込みフローが最後まで問題なく完了できる状態である
- プライバシーポリシーへのリンクが設置されている
アカウント設定の確認と修正手順
- アカウントの業種設定が実際の商材・サービスと一致している
- ビジネスプロフィール(事業者名・住所・連絡先)が正確に登録されている
- 支払い方法が正しく設定されており、エラーが発生していない
- アカウント全体のステータスに問題がないことを確認済みである
業種・商材別の出稿可否と追加書類対応フロー
まず商材が出稿禁止カテゴリーに該当しないかを公式ガイドラインで確認します。該当しない場合は追加書類が必要なカテゴリーに当たるかを確認し、必要書類をLINEサポートに提出します。書類の種類は業種によって異なるため、公式ヘルプページか問い合わせフォームで具体的な内容を確認するのが確実です。「書類を提出すれば必ず通る」わけではなく、書類提出後も内容審査があることを念頭に置いてください。
再審査リクエストの手順と通過確率を上げる事前準備
図2: 再審査前に確認すべき5つのポイント
修正が完了したら再審査を申請します。ただし、申請前の確認を省くと同じ結果を繰り返す可能性があります。
再審査リクエストの操作手順(管理画面ステップ別)
- 管理画面の「広告」→「クリエイティブ」を開く
- 否認されたクリエイティブの行にあるチェックボックスを選択する
- 画面上部の「再審査申請」ボタンをクリックする
- 確認ダイアログが表示されたら「申請」を選択する
修正内容が大きい場合(テキストだけでなく画像ごと変えた、LP全体を作り直したなど)は、否認されたクリエイティブへの上書き再申請より、新規クリエイティブとして入稿し直す方が管理上わかりやすくなります。どちらの方法でも審査上の扱いは同じですが、修正履歴を明確に残したい場合は新規入稿を検討してください。
再申請前に必ず確認する5つのポイント
- 修正内容が実際にNG箇所を解消しているか:チェックリストを使って確認する(思い込みで申請するのが再否認の主因)
- クリエイティブとLPの両方を修正しているか:片方だけ直して再申請しても落ちる
- LPがスマートフォンで正常に表示されるか:申請直前にスマートフォン実機で確認する
- 特定商取引法表記が完備しているか:LP最下部までスクロールして最終確認する
- 以前の否認理由と同じ要因が残っていないか:過去の否認メッセージと照合する
審査期間中に絶対にしてはいけない操作と理由
審査に出した後、結果が出る前に広告テキスト・画像・LP URL・ターゲット設定を変更すると審査がリセットされ最初からやり直しになります。繰り返すことでアカウントリスクが高まる可能性もあります。承認または否認の通知が届くまでは、対象の広告設定は一切触らないのが鉄則です。「ちょっとだけ直したい」という衝動は結果を待ってから実行してください。
繰り返し審査が落ちる場合のエスカレーション手順
エスカレーションで突破口を開く
修正を繰り返しても審査が通らない場合、自力での解決に限界がある状況です。次のステップはLINEサポートへのエスカレーションです。
LINEサポートへの問い合わせルートと優先順位
LINEヤフー株式会社のLINE広告サポートへの問い合わせは、管理画面内の「ヘルプ」または「サポート」リンクから行います。必ずログイン状態でアクセスし、アカウントに紐づいた状態で問い合わせることが前提です。メールフォームによるサポートが基本で、問い合わせ内容に応じて担当者から回答が届きます。
注意点として、サポートから必ず詳細な違反箇所の指摘が得られるわけではありません。「どこが問題か教えてほしい」という問い合わせに対して、ガイドラインの参照先を案内されるだけで終わるケースもあります。だからこそ、問い合わせ前に自分で4レイヤーの切り分けをやり切っておくことが重要です。
問い合わせ時に用意する情報と書き方のポイント
問い合わせ文には以下の情報を整理して含めます。
- アカウントID(またはアカウント名)
- 否認されたクリエイティブのID・名称
- 否認回数と直近の否認日時
- 自分で実施した修正内容の箇条書き(「〇〇という表現を削除した」「特定商取引法表記を追加した」等)
- 管理画面に表示されている否認理由メッセージの文言
「何度やっても通りません」だけの問い合わせは回答に困らせてしまいます。自分でどこまで確認・修正したかを具体的に伝えることで、サポート側も的を絞った回答ができます。
代理店経由のサポートを検討すべき条件と判断基準
以下のいずれかに当てはまる場合は、LINE広告の正規代理店を通じたサポートを検討する価値があります。
- 自力で3回以上再審査を申請しても通らない
- 業種規制の対象商材で、必要書類の準備・提出に不安がある
- アカウント全体が停止に近い状態で配信が完全に止まっている
- 薬機法・特定商取引法の表現解釈について専門的な確認が必要
代理店経由では直接のサポートチャネルを通じた詳細フィードバックが得られる場合があります。ただし最終的な審査判断はLINEヤフー株式会社が行うため、代理店に依頼すれば必ず通るわけではありません。
なお、複数媒体を並行運用している場合は媒体ごとにポリシーが異なります。Merchant Centerが停止・不実表示で審査に落ちた場合の対処手順やP-MAXアセットグループが不承認になった時の対処フローも合わせて確認し、優先順位をつけて対応することをお勧めします。審査通過後のクリエイティブ品質改善については、LINE広告のクリエイティブ診断と運用最適化を参照してください。
よくある質問
Q:LINE広告の審査は通常何日かかりますか?
通常は申請から1〜3営業日です。薬機法・金融・医療機関など規制が厳しい業種は人的審査の比重が大きいため、5営業日以上かかることもあります。繁忙期(年末年始・大型連休前後)は全体的に審査が長期化する傾向があります。なお、審査中に広告内容・LP・ターゲット設定を変更すると審査が初期化され最初からやり直しになるため、申請後は結果が出るまで設定を変更しないことが重要です。
Q:LINE広告で審査に落ちやすいクリエイティブの特徴は何ですか?
頻出のNGパターンは以下の通りです。「No.1」「最安値」「業界最速」などの根拠のない比較・最上級表現、「〇〇日でやせた」「即日解決」のような効果を断定するビフォーアフター表現、薬機法に抵触する身体的効能の文言(「治る」「改善する」等)、著作権者の許諾なしに使用されたブランドロゴや著名人の写真、過度な感嘆符・記号の連続使用(「!!!」「★★★」等)。これらが単独で落ちることも、複数が重なって落ちることもあります。
Q:LINE広告の否認は何回まで再審査をリクエストできますか?
LINEヤフー株式会社の公式ガイドラインに回数制限の明記はありません。ただし、修正をせずに同一内容のまま繰り返し申請することはアカウントへのリスクにつながる可能性があります。「とりあえず申請してみる」という運用は避け、再審査のたびに何を修正したかを確認してから申請してください。
Q:LINE広告の審査でランディングページが原因の場合、何を修正すればよいですか?
LPが原因の場合、以下の4点を優先順位順に確認します。①特定商取引法の表記(事業者名・所在地・電話番号・返品条件・料金等)の不備、②LP内の薬機法違反の表現(身体的効能の断定表現など)、③クリエイティブの訴求内容とLPの内容の乖離(広告に書いてある特典がLPに記載されていないなど)、④遷移先URLの不一致やLPの表示エラー。この順で確認すると優先度の高い問題から潰せます。スマートフォン実機での表示確認も必ず実施してください。
真策堂では、LINE広告の審査否認から原因の切り分け・修正・再申請まで、実務ベースでのご相談を受けています。業種規制の対象商材で書類対応が必要なケース、自力で再申請を繰り返しても解決しない状況、複数媒体の審査を並行して対応しなければならない場合など、状況をお聞かせいただければ適切な対応方針を一緒に整理します。
入稿前の「アカウント開設審査」で止まっているケース
ここまでは入稿した広告が否認される前提で書かれていますが、そもそも広告アカウントの開設申請の段階で止まっている場合もあります。この2つは別物なので、まずどちらの話なのかを切り分けたいところです。
LINE広告を始めるにはLINEビジネスIDの取得と広告アカウントの開設申請が必要で、申請時には会社情報や事業実態を確認するためのウェブサイト情報を登録します。ここで見られているのは個別のCRではなく「その事業者に出稿させてよいか」という点なので、CRをいくら作り直しても状況は動きません。
開設段階で止まりやすいのは、こういうパターンかなと思います。
- 登録した会社情報(商号・所在地・代表者名)が、登記や自社サイトの記載と食い違っている
- 事業実態を確認できるサイトがLP1枚しかなく、会社概要・事業内容・問い合わせ先が載っていない
- 取り扱い商材がそもそも出稿禁止カテゴリーに該当している
- サイトが準備中・工事中の状態で、実際のサービス内容が読み取れない
対処としては、コーポレートサイト側に会社概要ページ(商号・所在地・代表者・事業内容・連絡先)を用意して、申請フォームに入れる情報と表記を完全に揃えるところからだと思います。「株式会社」の前株・後株や、ビル名まで含めた住所表記のズレでも不整合として扱われる可能性があるので、コピー&ペーストで合わせておくのが安全かなと。
管理画面に入れている状態なのか、まだ申請ステータスの段階なのか。ここを最初に確認しておくと、無駄な修正作業を避けられます。
審査待ち・否認で配信が止まっている間のダメージを抑える設計
否認そのものより痛いのは、その間の配信停止だと思います。修正と再申請には時間がかかるので、「落ちること自体は起こる」前提で運用側を組んでおく発想が要ります。
まず、配信中のCRを一度に全部差し替えないこと。刷新のタイミングで全件を同時入稿すると、まとめて否認された瞬間に配信がゼロになります。既存の承認済みCRを数本残したまま、新規分を段階的に入稿していく形にすると、審査が長引いてもアカウントが止まりません。
もうひとつは、セール・季節案件・キャンペーンのように配信開始日が動かせない施策の扱いです。審査に1〜3営業日、規制業種ならそれ以上かかる可能性がある以上、開始日から逆算して入稿日を決めておかないと、否認1回で企画そのものが飛びます。否認→修正→再審査の往復を1セット分は見込んでおく、くらいの余裕があると安心かなと思います。
LPの大幅リニューアルも同じで、URLを変えなくても中身が変われば再確認の対象になり得ます。LP改修と新規CR入稿を同じ週にぶつけると、どちらが原因で落ちたのか切り分けもできなくなるので、時期をずらす方が結果的に早い場合が多いです。
社内・チームのエスカレーションラインをどう引くか
LINEサポートに上げる前に、社内側のエスカレーションラインを決めておくと動きが速くなります。運用担当が一人で抱え込んで何日も溶ける、というのが一番もったいないパターンなので。
現実的には、三段階に分けて考えるのが分かりやすいかなと思います。一次は運用担当で、記事前半の4レイヤー切り分けと、表現の修正で対応できる範囲まで。二次は責任者・法務側で、薬機法や景表法の解釈判断、商材の訴求軸そのものを変えるかどうかの意思決定。ここは運用担当の一存で決められない領域なので、勝手に判断させない線引きが要ります。三次がLINEサポートや代理店への外部エスカレーションです。
そして、判断基準に「時間」を入れておくこと。再申請の回数だけで決めると、1回の往復に何日もかかる業種では手遅れになります。「否認から◯営業日動かなかったら二次へ」という時間の閾値を決めておくと、担当者が抱え込むのを構造的に防げます。
上げるときに必要なのは、否認日時・否認理由の原文・実施した修正内容の履歴です。これを都度スプレッドシート等に残しておけば、二次にも三次にもそのまま渡せます。記録がないと、エスカレーション先で毎回ゼロから状況説明することになり、そこでまた時間を失うことになります。
「審査中」のまま動かないときに確認したいこと
否認ではなく、ステータスが「審査中」のまま何日も変わらないという状況もあります。否認なら直す対象がありますが、審査中は手がかりがないぶん、かえって動きづらいかなと思います。
まず確認したいのは、そもそも審査が開始される条件を満たしているかどうかです。LINE広告では、支払い方法の登録や、キャンペーン・広告グループ・広告の作成まで揃っていないと審査が進まない場合があるとされています。CRだけ入稿して支払い設定が未完了、というような状態だと、待っていても状況が変わらない可能性があります。
次に、待っている間に設定を触っていないか。本文にもある通り、変更を加えると審査がやり直しになるので、複数人で運用している場合は「誰かが良かれと思って編集していた」というケースも疑った方が良いと思います。変更履歴を見て、申請後に編集が入っていないかを確認するのが早いかなと。
そのうえで、公式に案内されている審査期間の目安を明らかに超えているなら、同じ広告を入稿し直すより、サポートに状況を問い合わせる方が筋が良いと思います。入稿し直すと、審査の列に並び直すだけになる可能性があるためです。
一度承認された広告が後から否認に変わるケース
「承認されたから、もう大丈夫」とは言い切れない点も押さえておきたいところです。承認済みで配信していた広告が、ある日否認に変わっていることがあります。
考えられる要因はいくつかあります。
- 承認後にLPの中身を更新し、表記や表現が変わった
- 広告ガイドライン側が改定され、以前は通っていた表現が対象になった
- 配信中の広告に対して再度の確認が入った
- 承認済みの広告のテキストや画像を編集し、再審査の対象になった
特に見落としやすいのがLPの更新かなと思います。運用担当が広告を触っていなくても、サイト担当や制作側がLPの文言を差し替えた結果、審査上の扱いが変わることがあり得ます。広告とLPの担当が分かれている体制だと、運用側は「何もしていないのに落ちた」と感じやすいです。
対策としては、広告の遷移先になっているページを一覧にして、そのページを更新するときは運用担当に一声かける、という流れを決めておくのが現実的だと思います。あわせて、ガイドラインの改定告知に目を通す担当を決めておくと、後から気づいて慌てる場面を減らせるかなと。
LINE公式アカウント側の審査と混同していないか
「LINEの審査に落ちた」と言うとき、実は広告ではなく、LINE公式アカウントの認証済アカウントの審査を指している場合があります。この2つは別の審査なので、どちらの話なのかを最初に確認した方が良いと思います。
認証済アカウントの審査は、LINE公式アカウントにバッジを付与するかどうかの審査で、広告の出稿可否を決めるものとは別です。こちらに通らなかったとしても、それだけでLINE広告が出せなくなるとは限りません。逆に、認証済アカウントになっているからといって、広告審査が通りやすくなると考えるのも早計かなと思います。
ただ、両者は無関係でもありません。LINE広告は公式アカウントと紐づけて配信するので、公式アカウント側のプロフィールや事業内容の記載が、広告側に登録した情報やLPの内容と食い違っていると、全体として整合性が取れていない印象になり得ます。
通知メールや管理画面のどこに表示されている否認なのかを見れば、どちらの審査かは判別できるはずです。LINE公式アカウントの管理画面側の通知なら、この記事の4レイヤーの切り分けは当てはまらないので、公式アカウント側のガイドラインを確認する方が早いと思います。
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