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サプリ・健康食品のGoogle広告とMerchant Centerが「未承認の物質」で不承認になる原因|成分の引っかかり方と薬機法を踏まえた修正・再審査手順

サプリ・健康食品のGoogle広告やMerchant Centerが「未承認の物質」で不承認になる原因を、成分・名称/表現・リンク先の3層で切り分けます。食薬区分との対応、薬機法を踏まえた直し方、再審査が通らない時の判断まで整理しました。

この記事のポイント

  • サプリのGoogle広告が「未承認の物質」で不承認になる原因は、成分・名称や表現・リンク先の3層のどれかに必ず分類できる。
  • 禁止物質そのものが原因の場合は、再審査や異議申し立てで解除できず、商品を広告とフィードから外すのが原則である。
  • 名称や表現が原因なら修正で通る可能性があり、フィード・商品ページ・サイト内の他商品まで直してから再審査を1回で出すのが定石だ。
  • 同じ文面での再提出を繰り返すとアカウントの信頼を損なうため、商品単位で撤退ラインを決めておくべきである。

「広告文は直した。それなのに、また『未承認の物質』で落ちる」。サプリ・健康食品のGoogle広告やMerchant Centerの運用で、この状況に陥る担当者は少なくありません。原因は広告文とは限らず、成分そのもの、商品名、商品ページのQ&A、サイト内の別の記事にまで広がることがあります。

このエラーは「どこを直せばよいか」が画面から読み取りにくいのが厄介です。この記事では、サプリのGoogle広告が「未承認の物質」で不承認になったとき、原因を成分・名称/表現・リンク先の3層に切り分け、直せるケースと撤退すべきケースを判断できるようにします。情報は2026年11月時点のものです。個別の成分の適否は、必ず最新のポリシーと専門家の確認を取ってください。

広告文を直したのにまた不承認、と頭を抱える担当者

「未承認の物質」で不承認になるのはなぜ?結論は3つの原因のどれか

不承認の原因は3層に分類できる 図1: 不承認の原因は3層に分類できる

Google広告やMerchant Centerで「未承認の物質」と表示される不承認の原因は、成分そのもの、名称や効能の表現、リンク先やサイト全体の記載の3つのどれかに分類できます。この3つのうちどれに当たるかで、直せるか撤退かが決まります。

成分そのものが原因なら、広告側の修正では解決しません。名称や表現が原因なら、言い換えで通る余地があります。リンク先が原因の場合は、広告やフィードを直しても、商品ページや別商品の記載が残っている限り同じ理由で落ち続けます。

Googleの「ヘルスケア、医薬品ポリシー」で何が禁止されているか

Googleの「ヘルスケア、医薬品ポリシー」は、未承認の医薬品とサプリメントの宣伝を制限するポリシーです。ヘルプでは、禁止される物質の例としてエフェドラ、DHEA、hCGなどが挙げられています。ここで重要なのは、禁止の対象が「成分名」だけでなく「効能の示唆」にも及ぶ点です。たとえば、医薬品のような効果があると読み取れる表現も、審査の対象になります。

「合法な商品」でも不承認になる理由

「国内で適法に販売している」ことは、Googleの審査では通行証になりません。Googleは販売地域の法規制とは別に、独自の基準で物質と表現を判定します。

Merchant Centerの商品フィードも同じ基準で見られます。フィードだけを直して再審査に出し、リンク先に禁止物質への言及が残っていて再び落ちる、という失敗が典型です。この点は、Google Merchant Centerヘルプの英語版トラブルシューター(医薬品関連の商品単位の不承認)でも、リンク先の修正と禁止物質への言及の削除が前提として扱われています。日本でも、広告文だけでなくリンク先とサイト全体を直す前提で考えるのが安全です。

なお、医療機関側の薬機法とGoogleポリシーの二重チェックについては、医療機関のGoogle広告の不承認と薬機法チェックリストも参考になります。

まずどこで不承認が出ているかを確認する手順

不承認の原因を探す前にやることは、どの商品が、どの媒体で、どの理由で止まっているかを特定することです。Google広告のポリシー詳細とMerchant Centerの診断を両方見れば、対象の商品・理由・範囲がわかります。

Google広告(検索・P-MAX)での確認場所

Google広告の管理画面では、対象の広告やアセットのステータス列にある「不承認」から、ポリシーの詳細を開けます。検索広告は広告単位、P-MAXはアセットグループ単位で表示される点が違います。P-MAXの場合、アセットグループの審査状況を確認したうえで、問題のあるアセット(見出し・説明文・画像・動画)を特定します。再審査の流れは、P-MAXアセットグループの不承認と再審査の手順で詳しく扱っています。

Merchant Centerの商品単位・アカウント単位の確認

Merchant Centerでは、「商品」の診断画面で商品単位の問題を、アカウントの問題画面でアカウント単位の警告を確認します。商品単位の不承認はその商品だけが対象ですが、アカウント単位の警告は配信全体に影響しうるため、優先度が違います。フィード全体の品質を見直したい場合は、Merchant Centerのフィード品質診断とショッピング広告の設計が上位の整理になります。

1商品だけか、サイト全体か

不承認が1商品だけなら、その商品の成分・名称・ページが原因と見てよいでしょう。複数商品が同時に落ちる、あるいは成分の異なる商品まで落ちるなら、サイト共通の部分(フッター、共通ブログ、口コミ欄など)が拾われている可能性があります。この見極めが、次の3層の切り分けの入口になります。

成分名が原因のとき:直せる成分と直せない成分の見分け方

直せない成分は撤退を決める 直せない成分は撤退を決める

成分名が原因の場合、表現を直しても通らないのが原則です。Stub Groupの用語集でも、禁止リストに載った成分は認定や異議申し立てで解除できず、フィードとサイトから商品を外すしかないという厳しめの見方が示されています。日本市場でも、成分そのものが禁止物質に当たるなら、工数をかけ続けず撤退を早めに決める方が合理的だと考えられます。

Googleが例示する禁止物質(エフェドラ・DHEA・hCG等)

エフェドラ、DHEA、hCGは、Googleのポリシーで例示される代表的な物質です。ただし「例示」であって、禁止はこれらだけではありません。リストにない成分でも、医薬品有効成分に当たる、あるいは医薬品としての効果をうたう形になっていれば、同じ理由で止まることがあります。

日本の「専ら医薬品として使用される成分本質」リストとの関係

日本では厚生労働省が示す食薬区分があり、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)」に当たるものは、食品として販売できません。この区分に当たる成分は、Googleの審査以前に、薬機法(医薬品医療機器等法)の問題です。

整理すると、次のようになります。

状況判定の目安対応
Googleが例示する物質を含む直せない商品を広告とフィードから外す
専ら医薬品として使用される成分本質に該当直せない(法令上も問題)販売自体を見直す
非医薬品として扱える成分で、効能表現が医薬品的直せる表現・名称を修正する
成分は問題ないが、サイト内の別商品が引っかかる直せる別商品側を修正または除外する

ここで注意したいのは、食薬区分で「非医薬品」と扱える成分でも、Googleの基準では別の判断になりうることです。両方の基準を別々に確認する必要があります。

医薬品成分の混入で行政から注意喚起を受けた商品の扱い

医薬品成分が検出されたとして、厚生労働省や自治体から注意喚起を受けた商品は、直す対象ではなく、取り扱いを止める対象と考えるべきです。広告を再開するための修正余地はありません。

名称や表現が原因のとき:薬機法とポリシーを同時に満たす直し方

名称や表現が原因なら、薬機法とGoogleポリシーの両方を満たす言い換えで通る可能性があります。ただし「どちらか一方を満たす」では足りず、二つを同時に満たす基準で書き直す必要があります。

処方薬と同等をうたう・病名に触れる表現

「医師が処方する薬と同じ働き」「〇〇症の改善に」といった表現は、効能効果の標榜に当たり、薬機法上も問題になります。Google側でも、医薬品と誤認させる表現として止まりやすい部分です。直し方は、病名や症状への言及を外し、食品として言える範囲(栄養補給、日々の食生活のサポートなど)に限定することです。

商品名・タイトル・画像テキストに残りやすいNG語

実務では、広告文は直したのに、次の場所に古い表現が残っているケースが多いと言われます。

  • フィードの商品タイトル・説明文
  • 商品画像に焼き込まれたテキスト
  • 過去のブランド名・シリーズ名に入った医薬品的な語
  • Googleショッピングの商品属性(商品の特徴欄など)

画像内テキストはフィードの文字検索では見つからないため、見落としやすいポイントです。

健康増進法の誇大表示にも当たらない言い換えの考え方

薬機法を避けるために曖昧にしても、今度は健康増進法の誇大表示や、景品表示法の問題が出ることがあります。No.1表示などが絡む場合は、景品表示法とNo.1表示の線引きを併せて確認しておくと安全です。言い換えの基本は、効果を断定せず、根拠のある範囲で事実を述べることです。

リンク先やサイト全体が原因のとき:広告以外で見られている場所

広告以外で見られる5つの場所 図2: 広告以外で見られる5つの場所

リンク先やサイト全体が原因の場合、広告やフィードを直しても不承認は解消しません。Googleの審査は、広告文だけでなく、フィード、商品ページ、サイト内の関連ページまで及ぶためです。

洗い出しは、次の順に進めるとよいでしょう。

  1. フィード(タイトル・説明文・商品属性)
  2. 商品ページ(原材料表示、Q&A、レビュー)
  3. サイト内の別商品ページ
  4. ブログ・コラム・記事LP
  5. 口コミ・コメント欄

商品ページの原材料表示とQ&A

原材料表示に禁止物質の名前が含まれていないか、Q&Aに「〇〇の代わりになりますか」といった医薬品との比較が残っていないかを確認します。ページの下部やアコーディオン内は、読み飛ばされやすい場所です。

サイト内の別商品・ブログ・口コミ

別商品の成分や、過去のブログ記事、ユーザーの口コミに禁止物質や効能の示唆が残っている場合も、サイト全体の問題として扱われることがあります。口コミは自社で書き換えにくいため、非表示にするかどうかの判断が必要です。

記事LPとスパムポリシーの連動

Search Engine Landでは、Googleが広告ポリシーを検索のスパムポリシーと連動させる方針を示したと報じられています。検索側でペナルティを受けたリンク先の広告も不承認の対象になりうる、という内容です。サプリ系のアフィリエイト型LPや誇大な記事LPは、広告とオーガニックの両方で評価が下がるリスクを抱えます。記事LPを多用する日本の健康食品通販では特に当てはまりやすい論点です。判断材料は、記事LPと直LPの使い分けと媒体ポリシーのリスクにまとめています。

修正後の再審査の出し方と、通らないときの分岐

再審査は、全箇所を直して反映してから1回で出すのが原則です。直した順に何度も出すのは避けてください。

Google広告とMerchant Centerの再審査の違い

Google広告は広告・アセット単位で再審査をリクエストし、Merchant Centerは商品単位またはアカウント単位で審査を依頼します。片方だけ通っても、もう片方で止まることがあるため、両方の状況を確認します。

同じ文面での再提出を避ける理由

Eva.guruの「Google Ads for Supplements」では、微修正しただけの再提出を繰り返すと、アカウントの信頼に響くという警告が示されています。日本でも、原因が特定できていない状態で何度も出すことは避けるべきです。フィード、商品ページ、別商品の洗い出しが終わってから出す、という順番を守ります。

異議申し立てか、商品を除外するかの判断

判断は次のように分けます。

  • 成分そのものが禁止物質に当たる → 商品を除外する
  • 名称・表現が原因で、すべて修正済み → 再審査または異議申し立て
  • 原因が特定できない → 診断内容を再確認し、除外も視野に入れる

P-MAXや検索広告など、媒体ごとに商品を切り離して配信することも、リスクを広げないための手段です。

繰り返し違反でアカウント停止になるリスク

繰り返し違反があると、アカウント停止に発展する可能性があります。アカウント停止に至った場合の続きは、Merchant Centerの不実表示によるアカウント停止と審査請求を参照してください。1商品のために全体を危険にさらさない、という発想が重要です。

再発を防ぐには?SKU別の表現台帳で運用する

再発を防ぐ最も確実な方法は、SKUごとに承認済みの表現・成分・LPを記録する台帳を作ることです。Eva.guruでは、SKUと市場ごとに承認済み表現・成分・LP・制限を記録するポリシープロファイルと、claims library(表現集)を作る運用が紹介されています。1つのSKUが承認されても、全商品が安全とは限らないという点も指摘されています。日本のEC体制では、薬機法チェックとGoogle審査を、個人の判断ではなく台帳で回せるように作り直すのが現実的です。

SKU×媒体ごとの承認済み表現・成分・LPの記録

台帳には、次の項目を持たせます。

項目記録内容
SKU商品コード・商品名
成分全成分と食薬区分の確認結果
承認済み表現広告・フィード・LPで使ってよい表現
NG表現過去に落ちた語・使わない語
媒体Google広告・Merchant Center・Metaなど
最終確認日見直しの日付

新商品をフィードに入れる前のチェック項目

新商品を登録する前に、次を確認します。

  • 全成分がGoogleの例示物質や専ら医薬品リストに該当しないか
  • 商品名・タイトル・画像内テキストに病名や効能がないか
  • 商品ページ・Q&Aに医薬品との比較がないか
  • サイト内の関連記事・口コミに問題の表現がないか

よくある質問

Q:日本で合法に売れるサプリでも「未承認の物質」で不承認になるのはなぜ?

Googleは、国内で販売できるかどうかとは別に、独自のポリシーで例示成分や効能の示唆を禁止しているためです。合法性の主張は審査の判断材料になりません。国内の薬機法・食薬区分と、Googleのポリシーは、それぞれ別の基準として確認する必要があります。

Q:広告文を直したのに再審査が通らないのはなぜ?

リンク先、サイト内の他商品、フィードに、成分名や効能の記述が残っている可能性があります。フィード、商品ページ、別商品、ブログ・記事LP、口コミの順に洗い出し、すべて反映してから再審査を出してください。

Q:1商品の不承認でMerchant Centerアカウント全体が停止されることはある?

繰り返し違反があれば、アカウント停止の可能性があります。商品単位の不承認はその商品だけが対象ですが、違反が続くとアカウント全体の問題として扱われかねません。通らない見込みの商品は、早めに除外する判断が安全です。

Q:LegitScriptの認定を取れば日本でも配信できる?

LegitScriptの認定は主に米国などの対象地域向けの枠組みで、日本のサプリには基本的に当てはまりません。NutraIngredientsでも、Googleが禁止物質の規制をアプリなど他の面にも広げていることが報じられています。海外の「認定で解決」という情報を、日本でそのまま当てにするのは避けるべきです。

Q:Google広告で審査落ちした健康食品はMeta広告なら出せる?

媒体ごとに基準は違いますが、薬機法違反の表現はどの媒体でもNGです。媒体を変える前に、まず表現と成分を直すことをおすすめします。


サプリ・健康食品の広告の不承認は、原因が成分・名称/表現・リンク先のどこにあるかで、取るべき手が変わります。真策堂ではこうした観点で、不承認の切り分けや再審査の進め方についてのご相談を受けています。原因の特定に迷われているときは、お気軽にお問い合わせください。

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