京都のクリニック・薬局がインバウンド患者を受け入れるWeb整備|英語対応表記・多言語GBP・旅行保険案内の実務設計
京都のクリニック・薬局が外国人患者を受け入れるためのWeb整備を解説。英語ページに書く5項目、Googleビジネスプロフィールで自動翻訳される項目と手動で書く項目、旅行保険の立替払いとキャッシュレスの案内文、医療広告ガイドラインの注意点まで、集客の前に受付負荷と未収金を減らす手順でまとめました。
この記事のポイント
- 京都のクリニックのインバウンド集客は、英語ページ・Googleビジネスプロフィール・旅行保険案内の3点で来院前に条件を伝える設計が核になる。
- 来院前に伝える項目は、対応言語・診療範囲・料金の考え方・支払い方法・保険の扱いの5つで、ページとGBPで同じ内容を出す。
- 海外旅行保険は「立替払い+英文書類の発行」と「保険会社への直接請求」を分け、自院がどちらかを英語で明記する。
- 英語ページにも医療広告ガイドラインは適用されるため、最上級表現は避ける。英語の検索広告は受け皿が整ってから出す。
外国人患者の飛び込み来院が増えると、受付で起きるのは言語の問題よりも「いくらかかるのか」「保険は使えるのか」という確認の長引きです。支払いの段になって揉めれば、そのまま未収金の不安につながります。
京都でクリニックや薬局を運営している方が「京都 クリニック インバウンド 集客」と検索するとき、本当に知りたいのは患者数の増やし方ではなく、この混乱をどう減らすかではないでしょうか。本記事はその前提で、来院前に条件を伝える「事前告知のWeb設計」として、英語ページ、Googleビジネスプロフィール(GBP)、旅行保険案内の整え方を順に説明します。

京都のクリニックがインバウンド患者を受け入れるには、Webで何を整えればいい?
図1: 3つの入口と5項目を同じ内容でそろえる
京都のクリニックがインバウンド患者を受け入れる際にWebで整えるべきなのは、英語ページ、Googleビジネスプロフィール、海外旅行保険の案内の3点です。この3点で、来院前に自院の条件を伝えることが設計の核になります。
結論:整えるのは英語ページ・Googleビジネスプロフィール・旅行保険案内の3点
英語ページは、自院の条件を詳しく書く場所です。GBPは、Googleマップ上で最初に目に入る入口にあたります。旅行保険案内は、英語ページの中の一節として置くのが現実的で、独立したページにする必要は必ずしもありません。
この3つは役割が違うだけで、書く内容は同じです。ページに書いてあることがGBPの説明文や属性とずれると、患者は不安になり、受付も説明し直す手間が増えます。
集客を増やすより先に「来院前に条件を伝える」と考える理由
旅行中の急病は、行き先を選ぶ余裕がない状況で起きます。患者側は「診てもらえるのか」「払えるのか」を知りたいだけです。ここに答えがないまま広告で来院を増やすと、受付が回らなくなります。
先に条件を伝えておけば、条件が合わない人は来院前に別の選択肢を探せます。来院する人は支払い方法と持ち物を準備した状態で来るので、受付の確認は短くなります。患者数を絞る話ではなく、来院後のやり取りを減らす話だと考えると整理しやすいはずです。
来院前に伝える5項目(対応言語・診療範囲・料金の考え方・支払い方法・保険の扱い)
本記事では、次の5項目を英語ページとGBPの共通の骨格にします。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 対応言語 | 英語のスタッフ対応か、翻訳機器を使うか |
| 診療範囲 | 診られる症状と、対応できない場合の案内先 |
| 料金の考え方 | 保険証がなければ自費になること、目安の示し方 |
| 支払い方法 | 現金・クレジットカード決済の可否 |
| 保険の扱い | 海外旅行保険への対応方法(立替払いかキャッシュレスか) |
以降のセクションは、この5項目をどこにどう書くかの話だと思って読んでください。
訪日客は京都で体調を崩したとき、どうやって病院や薬局を探している?
旅先で体調を崩し、スマホで病院を探す
訪日客が京都で病院や薬局を探す入口は、Googleマップでの英語検索、公的な医療機関リスト、宿泊施設や保険会社の紹介の3系統です。どの入口から来ても、最終的にはGBPか自院サイトの情報で受診を決めるため、どこにも同じ情報が載っている状態が理想です。
Googleマップでの英語検索(English speaking doctor Kyoto、pharmacy near me など)
旅行中の患者は、スマートフォンで「English speaking doctor Kyoto」や「pharmacy near me」のように検索すると考えられます。Eray Simsek氏の「Medical Tourism SEO」では、クリニック固有の検索ではマップパックがオーガニック結果より上に出ることが多く、GBPが最重要の面になると指摘されています。外国語の口コミが、同じ言語を話す見込み患者の信頼材料になるという点も同じ記事で触れられています。
日本の事情に置き換えると、英語の口コミが少ない院は、初見の外国人から見て情報が乏しく見えやすいと言えます。口コミの集め方に踏み込むのは本記事の範囲を超えるので、まずはGBPの基本情報を英語で読める状態にすることが先です。
JNTOの医療機関検索と京都府の対応可能医療機関一覧
日本政府観光局(JNTO)は、外国人患者を受け入れ可能な医療機関を検索できる情報を公開しています。京都府にも、訪日外国人観光客対応可能医療機関の一覧があります。掲載ルートは後半のセクションで説明します。
ホテル・旅館のフロントや旅行保険のアシスタンス窓口からの紹介
患者が自分で探すのではなく、宿泊施設のフロントや、旅行保険の医療アシスタンス会社の窓口から案内されるケースも一般的です。紹介する側は、条件が書かれたページがあれば案内しやすくなります。「対応言語」と「支払い方法」が一目で分かるページは、紹介の際の拠り所になります。
京都駅・河原町・祇園・嵐山など観光動線と桜・紅葉の繁忙期で変わる来院の山
京都駅、河原町、祇園、嵐山といった観光動線の近くでは、桜と紅葉の時期に来院の山が来ると想定しておくのが無難です。繁忙期は受付が混み、通常の運用で回らなくなる時期でもあります。受け入れ上限の考え方は後の広告のセクションで触れます。診療時間の更新は、繁忙期に入る前に済ませておきたい作業です。
外国人患者向けの英語ページには何を書けばいい?
英語ページには、前述の5項目を、患者が迷わず判断できる順に書きます。大事なのは情報量よりも、できないことも含めて正直に書くことです。
対応できる言語と対応方法(スタッフ対応か翻訳機器かを正直に書く)
「English spoken」とだけ書くと、患者は医師と流暢に話せると期待します。実際には翻訳アプリや多言語の問診票を使う院が多いはずなので、「Staff communicate in basic English. We also use a translation device and multilingual intake forms.」のように、方法まで書きます。対応方法が正直に書かれていれば、期待とのずれによる当日のトラブルを減らせます。
診られる症状・診られない症状と、対応できない場合の案内先
診療科を並べるだけでは足りません。「Fever, sore throat, minor injuries」のように症状ベースで書き、「Emergency care and surgery are not available. In an emergency, call 119.」と、対応外の場合の行き先も添えます。救急が必要な患者が来院して時間を失う事態を避けるためです。
料金の考え方(保険証がない場合は自費になること、目安の示し方)
保険証がない訪日客の診療は自費診療(自由診療)になります。厚生労働省の「外国人患者の受入れのための医療機関向けマニュアル」では、自費診療の単価は1点10円とする医療機関が大半という調査結果が紹介されています。
ただし、これは単価の設定の話で、「このくらいが相場」と断定できる性質のものではありません。ページには「Without Japanese health insurance, you pay the full fee as a private patient. Initial consultation typically starts from ○○ yen.」のように、自院の初診料の目安を自院の実額で示します。金額は必ず自院の料金表に合わせてください。
支払い方法と英文診断書・英文領収書の発行可否
支払い方法は、現金とクレジットカード決済の可否を具体的に書きます。ブランドまで書けるとなお良いです。英文診断書・英文領収書は、発行できるか、有料か、発行にどのくらいかかるかを書きます。旅行保険の請求に必要になるので、後述の保険案内とセットで読まれる部分です。
予約の要否・受付時間・持ち物(パスポート、保険証券)
予約が必要かどうか、受付時間、持ち物(パスポート、保険証券、加入している保険会社の連絡先)を箇条書きで整理します。ここは短く、一画面で読み切れる量にしてください。
翻訳ウィジェット任せにしない理由とhreflangの最低限の設定
Medicinal Marketingの「Healthcare Multilingual SEO」では、医療の多言語SEOで自動翻訳だけに頼るのは大きな誤りで、翻訳ではなくローカライズが必要だと指摘されています。医療では誤訳が診療トラブルに直結します。日本の制度を前提にした言い回し(「保険が使える」など)は、直訳すると意味が変わります。
技術面では、invigoMEDIAの国際患者向けSEO解説にあるように、hreflangは利用者の言語や所在地に応じて適切な版を返すための仕組みです。英語ページを独立したURLで用意し、日本語ページと相互にhreflangで対応づけ、自己参照とx-defaultを設定するのが最低限の要件です。詳細は多言語サイトのhreflangとURL構造の設計で扱っています。
Googleビジネスプロフィールは多言語でどう設定する?
GBPは、別プロフィールを作らず、1つのプロフィールの中で「自動翻訳される項目」と「自分で英語を書く項目」を切り分けて整えます。作業量を見積もる際は、この切り分けが出発点になります。
Googleが自動翻訳する項目と、されない項目の違い
InboundREMの「Optimizing Google Business Profile for Multiple Languages」によると、Googleが自動で各言語に対応するのは、属性、カテゴリ、営業時間など、オーナーが自由に書けない項目が中心です。一方、ビジネスの説明文(750字上限)は、各言語向けに自動で最適化されません。
日本の運用に当てはめると、次のように整理できます。
| 項目 | 自動で表示言語に対応 | 自分で英語を書く |
|---|---|---|
| カテゴリ | ○ | |
| 属性(言語サポートなど) | ○ | |
| 営業時間 | ○ | |
| ビジネスの説明文 | ○ | |
| 投稿 | ○ | |
| 口コミへの返信 | ○ |
英語で書く作業は、説明文・投稿・返信の3種類に絞られます。これが作業量の見積もりの基準です。
言語サポートなどの属性を設定する
管理画面で「プロフィールを編集」から「ビジネス情報」を開き、属性の欄で言語サポートに当たる項目を探して設定します。項目名や表示場所は、カテゴリによって異なるうえ、Google側で変わることもあります。画面に出ない場合は、カテゴリの選択が合っているかを先に確認してください。設定した言語が、実際の対応方法(スタッフか翻訳機器か)と矛盾しないことが前提です。
ビジネスの説明文と投稿に英語を併記する書き方
説明文は、日本語に続けて英語を併記します。750字の枠に収めるため、英語側は「対応言語、診療範囲、支払い方法、保険の扱い」を2〜3文で書く程度が現実的です。投稿は、繁忙期前の診療時間の変更や、英語ページの案内など、更新が必要な内容に使います。
店名の外国語表記が意図せず変わる場合は、Googleマップで店名が勝手に翻訳されるときの修正手順を参照してください。名称の管理はこちらに任せます。
英語ページへのリンクと予約リンクの設定
ウェブサイトのリンクは、日本語トップではなく英語ページに向ける、または英語ページへ誘導しやすい構造にします。予約が必要な院は、予約リンクの先も英語で読めるかを確認します。リンク先が日本語のみだと、せっかくの英語の説明が途中で切れます。
iPhoneの利用者が多い訪日客向けには、GBP以外の地図も整えておくと取りこぼしを減らせます。手順はAppleマップの店舗情報を登録・修正する方法にまとめています。
外国語の口コミへの返信方針(医療では個別の診療内容に触れない)
医療機関の口コミ返信では、個別の診療内容や症状に触れない方針が基本です。「Thank you for your feedback. We hope you recover soon.」のような短い返礼にとどめ、診療の詳細は書かないでください。返信の型は外国語レビューへの返信設計が参考になりますが、飲食店向けの内容なので、医療では診療情報に触れない点だけ読み替えてください。
診療時間・休診日・特別営業時間を繁忙期前に更新する
桜や紅葉の時期の前に、診療時間、休診日、特別営業時間を見直します。祝日や年末年始の設定漏れは、診療時間外に訪れた患者とのトラブルの原因になります。設定画面での操作はGoogleマップの特別営業時間の設定を見ながら進めてください。
海外旅行保険の案内はどう書く?立替払いとキャッシュレスの違い
図2: 立替払いとキャッシュレスの流れの違い
受付で保険と支払い方法を確認する
海外旅行保険の案内は、「立替払い+英文書類の発行」と「保険会社への直接請求(キャッシュレス)」を分けて、自院がどちらに対応するかを英語で明記します。「Travel insurance accepted」の一言では、患者が窓口で支払い不要と誤解しかねません。
立替払い+英文書類の発行で保険請求してもらう形
患者が診療費をいったん自分で支払い、英文診断書・英文領収書を受け取って、帰国後に保険会社へ請求する形です。医療機関側の負担は比較的小さく、書類の発行に対応できれば成立します。ページには「You pay in full at the clinic. We issue an English receipt and medical certificate for your insurance claim.」のように書きます。
保険会社・アシスタンス会社へ直接請求するキャッシュレス対応の仕組み
キャッシュレス診療は、保険会社や医療アシスタンス会社と連絡を取り、医療機関が保険会社へ直接請求する形です。対応には、保険会社側との事前の取り決めや確認が要るのが一般的で、どの会社のどの契約が対象かは、院ごとに異なります。対応していない院が「使えます」とだけ書くと、患者の期待と食い違います。
「旅行保険が使えます」と書くときに誤解を生まない表現
避けたいのは「Travel insurance accepted」だけの表記です。次のように、どちらの対応かを分けて書きます。
- 立替払いのみの場合:「Payment is made at the clinic. We provide documents for you to claim from your insurer.」
- キャッシュレスにも対応する場合:「Direct billing is available only with selected insurers or assistance companies. Please contact us in advance.」
対応できる保険会社を具体的に書けない場合は、「事前に連絡してほしい」という導線にするのが安全です。
Healthcare Successが紹介する米国の医療マーケティングでは、対応保険の情報までGBPに作り込む発想が語られています。ただ、前提は米国の民間保険ネットワークであり、日本にそのまま当てはまりません。日本では、保険情報を来院前に見せる発想だけを借りて、旅行保険の扱いを自院サイト側で説明する形に置き換えるのが妥当です。
受付で確認する項目(保険加入の有無・連絡先・支払い方法)をWebにも載せる
受付で聞く項目(保険加入の有無、保険会社の連絡先、支払い方法)を、Webにもそのまま載せます。「Please bring your passport and insurance certificate.」と書いておけば、患者は準備でき、受付は同じ項目を聞くだけで済みます。
未収金を防ぐために事前に伝えておくこと
未収金の原因は、多くの場合、患者が支払う前提を知らなかったことにあります。次の4点を事前に伝えておくと、行き違いを減らせます。
- 保険証がなければ自費になること
- 料金の目安と、検査や処方で増える可能性があること
- 支払い方法(現金・クレジットカード決済の可否)
- 保険の扱い(立替払いか、キャッシュレスか)
予約制の自費診療で事前決済や多言語リマインドを使う場合の考え方は、インバウンドの無断キャンセルを減らす予約導線設計を参照してください。
英語ページにも医療広告ガイドラインは適用される?
英語ページにも医療広告ガイドラインは適用されます。ウェブサイトは広告規制の対象で、使われている言語は関係がありません。
日本語でも外国語でも広告規制の対象になる
医療広告ガイドラインは、医療機関のウェブサイトを、一定の条件のもとで規制の対象としています。日本の医療機関が日本の患者や訪日客に向けて出す英語ページも、同じ枠組みで見られると考えるのが安全です。「英語だから大丈夫」という判断は避けてください。
英語で書きがちなNG表現(最上級・比較優良・体験談の扱い)
英語では、「best clinic in Kyoto」「No.1」「most trusted」といった最上級が自然に出てきます。これらは日本語で書けば問題になる表現と同種です。他院との比較で優れていると読める「better than others」も同様に避けます。患者の体験談を英語で転載する場合も、日本語と同じ基準で確認が必要です。
言い換えは、「We provide consultations in English and Japanese.」のように、事実だけを書く形にします。
限定解除の要件と自費診療の料金・リスク表示
限定解除とは、一定の要件を満たすことで、通常は広告できない事項を、ウェブサイトなどで掲載できるようにする仕組みです。要件には、問い合わせ先の明記や、自由診療の内容・費用・主なリスクや副作用などの情報提供が含まれます。自費診療を英語ページに載せる場合も、料金とリスクの表示は省略できません。実務の詳細は医療広告ガイドラインの限定解除に対応したGoogle広告×MEO設計で補っています。
Google広告を出す場合の審査との関係
Google広告には、医療関連の独自の審査があります。医療広告ガイドラインを守っているだけでは、広告が通るとは限りません。不承認のパターンはクリニックのGoogle広告が不承認になる5パターンで整理しています。
京都の薬局・ドラッグストアは何を整えればいい?
薬局やドラッグストアで整えるべきなのは、処方箋の受付可否、市販薬(OTC)の相談対応、近隣の英語対応クリニックへの案内の3点です。クリニックとは論点が違い、「調剤できないこと」を先に伝えることが特に大事です。
GBPのカテゴリと属性、英語での説明文
カテゴリは「薬局」「ドラッグストア」など実態に合うものを選び、言語サポートの属性を設定します。説明文には、「Over-the-counter medicine consultation available. Prescriptions from Japanese doctors accepted.」のように、できることとできないことを書きます。
海外の処方箋は使えないことと、受診が必要な場合の案内の書き方
海外の処方箋では、日本国内で調剤できません。薬局のサイトとGBPには、「Prescriptions issued outside Japan cannot be filled. If you need a prescription, please visit a clinic in Japan.」と明記します。案内先として、近隣の英語対応クリニックを併記できると親切です。
市販薬の相談対応と多言語の指さしシート・自治体の対応マニュアルの活用
市販薬の相談は、症状を指さしで伝えられるシートがあると言葉の壁を越えやすくなります。自治体や関係機関が、外国人対応向けの多言語の資料や対応マニュアルを公開していることがあるので、まず公式の資料を探し、院内のルールに合うものを使うのが堅実です。
近隣の英語対応クリニックと相互に案内できる状態を作る
薬局が処方箋を断る場合、患者は次の行き先を必要とします。近隣のクリニックと、相互に案内できる関係を作っておけば、行き場のない患者を減らせます。双方のサイトで案内先の表記を揃えておくと、患者が迷いません。
公的な医療機関リストに掲載されるにはどうすればいい?
公的な医療機関リストへの掲載は、国の仕組みと京都府の一覧の2つのルートがあり、都道府県を通すのが基本です。リストの情報は、自院サイトとGBPの表記と揃えておく必要があります。
観光庁・JNTOの「外国人患者を受け入れる医療機関リスト」の仕組みと申込先
観光庁の外国人患者を受け入れる医療機関リストは、都道府県が医療機関を選出して提出する仕組みです。年2回ほど、都道府県から医療機関への依頼があるとされています。掲載を希望する場合は、直接の申込みというより、京都府の衛生主管部局に問い合わせるのが現実的です。
外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)という第三者認証の仕組みもあります。対応体制を整える際の一つの目安になりますが、取得は大がかりなので、まず公的リストへの掲載から検討するのが一般的です。
京都府の訪日外国人観光客対応可能医療機関一覧
京都府は、訪日外国人観光客対応可能医療機関の一覧を公開しています。更新時期や掲載条件は変わる可能性があるため、2026年時点の最新の案内は、京都府の公式情報で確認してください。
リスト掲載情報と自院サイト・GBPの表記を揃える
リストには、対応言語や診療科の情報が載ります。ここが自院サイトやGBPの表記と食い違うと、患者は「どちらが正しいのか」と迷います。リストに出した内容は、英語ページの5項目と同じ表現にしておくのが基本です。
広告はいつから出すべき?受け皿が整ってからの順番
広告を出すのは、英語ページ、GBP、旅行保険案内が整い、受け入れ上限を決めた後です。受け皿のないまま英語の検索広告を出すと、現場が回らなくなります。
先に決める受け入れ上限(1日の人数・時間帯・対応できる曜日)
広告の前に、1日に受け入れられる外国人患者の人数、対応できる時間帯、曜日を決めます。国内患者の診療に影響が出ない範囲を、院長と事務長で先に合意しておくのが前提です。この上限が、広告の予算と配信時間帯の決め方に直結します。
英語の検索広告を出す場合の地域設定とキーワードの考え方
地域は、観光動線に近いエリアに絞る考え方が基本です。英語のキーワードは、「doctor」「clinic」「pharmacy」に症状を組み合わせたものから始めます。言語設定を英語にしても、日本在住の人に表示されることがあるため、無駄な配信への対策が要ります。Google広告を英語設定にしても日本人に表示される理由で、原因と対処を整理しています。
指標は来院数だけでなく、英語ページの閲覧・GBPの経路検索・電話で見る
来院数だけを指標にすると、条件を事前に伝えられているかが見えません。英語ページの閲覧数、GBPの経路検索、電話の件数を並べて見ると、来院前の動きが分かります。受付での確認が短くなったかどうかも、定性的な指標になります。
国内患者向けの集客設計は、別の記事で扱っています。歯科の例ですが、設計の考え方は京都の歯科医院のGoogle広告×MEO設計が参考になります。
よくある質問
Q:外国人観光客は日本の病院で海外旅行保険を使えますか?
使えますが、対応は医療機関ごとに異なります。患者がいったん全額を支払い、英文書類をもとに帰国後に請求する形と、保険会社やアシスタンス会社へ医療機関が直接請求するキャッシュレス対応の2つがあります。自院がどちらに対応するかを英語ページに書いておく必要があります。
Q:外国人患者の診療費は保険診療より高く設定してよいのですか?
保険証がなければ自費診療になり、料金は医療機関が設定します。厚生労働省のマニュアルでは、1点10円とする医療機関が大半という調査結果が紹介されています。金額の高低以上に、来院前に料金の考え方を表示しておくことが、トラブル防止では重要です。
Q:英語を話せるスタッフがいなくても外国人患者を受け入れられますか?
受け入れられます。翻訳機器や多言語の問診票で対応している医療機関もあります。ただし、対応方法を英語ページとGBPに正直に書くことが前提です。
Q:英語のホームページにも医療広告ガイドラインは適用されますか?
適用されます。日本語か外国語かを問わず規制の対象です。最上級表現や比較優良広告は英語でも避け、自由診療を載せる場合は限定解除の要件を満たす必要があります。
Q:Googleビジネスプロフィールは英語で別に作る必要がありますか?
別のプロフィールは作りません。属性やカテゴリは自動で翻訳されますが、説明文と投稿は自分で英語を併記します。
Q:JNTOの外国人患者受け入れ医療機関リストにはどうすれば載りますか?
都道府県が選出する仕組みで、年2回ほど依頼があるとされています。掲載を希望する場合は、京都府の衛生主管部局に問い合わせてください。
Q:京都の薬局で海外の処方箋は使えますか?
使えません。海外の処方箋では調剤できないため、国内の医療機関の受診が必要です。薬局のサイトとGBPには、その旨と近隣の英語対応クリニックを案内しておきます。
Q:外国人患者の未払いを防ぐには、Webで何を伝えておけばいいですか?
自費になること、料金の考え方、支払い方法、保険の扱い、持ち物を来院前に明記します。受付での確認項目と同じ内容にしておくと、説明のずれがなくなります。
まとめ:京都のクリニック・薬局のインバウンド対応チェックリスト
京都のクリニック・薬局のインバウンド対応は、英語ページ、GBP、旅行保険案内、公的リストの順に着手するのが現実的です。広告は最後です。
- 来院前に伝える5項目(対応言語・診療範囲・料金の考え方・支払い方法・保険の扱い)を決める
- 英語ページを作り、日本語ページとhreflangで対応づける
- GBPの言語サポート属性を設定し、説明文に英語を併記する
- 旅行保険の扱い(立替払いかキャッシュレスか)を英語で明記する
- 英語ページの表現が医療広告ガイドラインに合っているか確認する
- 京都府の衛生主管部局へ、公的リストへの掲載を問い合わせる
- 繁忙期の前に診療時間と特別営業時間を更新する
- 受け入れ上限を決めてから、英語の検索広告を検討する
どこから手をつけるかは院ごとに違います。京都の広告・集客の全体像は京都の広告・集客の全体像にまとめています。
真策堂では、こうした観点から、京都のクリニック・薬局のWeb整備や広告運用についてのご相談をお受けしています。受け入れ体制の整理段階からでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
- 京都の広告・集客
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