WACAのGA4講座(小川卓監修)は何が学べる?対象者と料金
GA4は入れたのに数字がどう見れば良いか分からない、広告とGA4の数値が合わない――そんな担当者向けに、小川卓氏監修のWACA GA4講座の中身と料金、向き不向きを解説します。
ℹ️ 本記事はアフィリエイトプログラム(一般社団法人ウェブ解析士協会)による収益を含みます。料金・制度は変わることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください(本記事は2026年7月時点)。
この記事のポイント
- GA4講座(小川卓監修)は33,000円(税込)、資格試験ではなく「GA4の見方・使い方」に特化した実務講座
- BigQueryやGTM、Looker Studioの操作は範囲外。あくまでGA4画面内の解析力を鍛える講座
- 独学のハードルは「正解が分からないまま自己流になる」こと。講座はその遠回りを圧縮する位置づけ
- 個人はキャリア証明(修了証)、法人はチームのGA4リテラシー底上げ・内製化の手段として使える
- 「GA4は入れたのにCVが読めない」現場の悩みは、まず社内での見方の切り分けから始めるのが先決

「GA4は導入した。でも数字が読めない」はよくある話
導入はしたのに、読めない画面が並ぶもどかしさ
広告運用の現場でよく聞くのが「GA4は入れたけど、正直よく分かってない」という声です。特に多いのが次の3パターンだと感じています。
- 広告管理画面のコンバージョン数とGA4のコンバージョン数が合わない
- アクセス数は増えているのにCVが増えない、原因が分からない
- 「探索レポート」を開いてはみたものの、どのディメンションを組み合わせればいいか分からず結局標準レポートしか見ていない
これ自体は珍しいことではありません。GA4はUniversal Analytics(旧GA)と計測モデルの考え方が大きく変わり、「セッション」ではなく「イベント」を軸にデータを見る設計になっています。にもかかわらず、多くの企業は「導入したらそれで終わり」になりがちで、使いこなせている担当者は限られているというのが実感です。
まず大事なのは、数字が合わない・読めないと感じたときに「どこを疑うべきか」の切り分け方を知っていることです。この記事では、その切り分けの土台となる知識をどう身につけるか、という視点で、WACA(ウェブ解析士協会)が提供するGoogleアナリティクス4講座(小川卓監修)を具体的に見ていきます。
GA4講座はWACAの資格体系のどこに位置するか
図1: 資格ロードマップとGA4講座の位置づけ図
WACAには「ウェブ解析士(初級)→上級ウェブ解析士→ウェブ解析士マスター」というメインの資格ロードマップがあります。GA4講座はこのロードマップの外側にある、ツール特化型の単発講座という位置づけです。資格試験ではなく、修了課題を提出して合格すれば修了証が出る形式です。
| 講座・資格 | 位置づけ | 料金(税込) |
|---|---|---|
| ウェブ解析士(初級) | 資格の入口。KPI設計や基礎指標など体系知識 | 33,000円 |
| 上級ウェブ解析士 | 実務家育成。戦略立案・レポーティング | 88,000円 |
| GA4講座(小川卓監修) | ツール特化。GA4の見方・使い方に絞った実務講座 | 33,000円 |
| エキスパート講座(GA4含む複数テーマ) | ワークショップ型の実装講座群 | 講座ごとに異なる(公式サイトで要確認) |
初級ウェブ解析士がKPI設計や広告効果測定など「考え方」を広く扱うのに対し、GA4講座は「GA4という1つのツールをどう読むか」にフォーカスしています。すでに初級を持っていて実務でGA4に困っている人が、ピンポイントで補強するために受ける、という使い方が自然だと思います。
GA4講座の料金・形式・カリキュラム
具体的な中身を見ていきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 【小川卓監修】GA4講座 |
| 監修者 | 小川卓氏 |
| 料金(2026年時点・税込) | 33,000円 |
| 形式 | オンライン(安定したネット環境・PC・カメラ・マイクが必要) |
| 修了証 | あり(課題レポート提出後、合格者に発行) |
| 受講特典 | オススメ探索レポート10選 |
学習内容は以下の通りです。
- GA4の考え方(UAとの違いを含む基本設計思想)
- ユーザー解析/トラフィック解析/コンバージョン解析
- イベント解析/行動解析
- 探索レポートの作成
一方で、BigQueryやGoogleタグマネージャー、Looker Studioとの連携は範囲に含まれていません。あくまでGA4の管理画面内で完結する解析スキルの講座、という理解が正確です。具体的な講義時間数は公式ページ上では明記されておらず、この点は申し込み前に公式サイトで確認することをおすすめします。
対象者として公式には「GA4は導入したけどどう見て良いかわからない人」から、デザイナー・ディレクター・マーケター・経営者まで幅広く挙げられています。前提知識の要件は明記されていません。
深掘り:「33,000円」と「探索レポート」が意味すること
ここからは、この事実が実務上どう効いてくるかという話です。
まず料金面。33,000円という金額は、初級ウェブ解析士(講座つき33,000円)とほぼ同額です。つまりWACAとしては「資格を取る」のと「GA4というツールを使えるようになる」のを、ほぼ同じ投資規模の選択肢として並べていると読めます。資格の肩書がすでに欲しいのか、目の前のGA4を読めるようになりたいのか、目的次第でどちらに投資すべきかが変わってくるということです。
次に「探索レポート」の扱い。学習内容に「探索レポートの作成」が明記され、受講特典にも「オススメ探索レポート10選」が用意されています。これは裏を返せば、探索レポートこそが多くの人がGA4でつまずくポイントだ、ということの表れだと思います。標準レポート(GA4を開いてすぐ見える画面)は誰でも見られますが、そこから一歩踏み込んで「どのイベントとどのディメンションを掛け合わせれば、自社の課題が浮き彫りになるか」を自分で組み立てる部分は、独学だと相当な試行錯誤が必要になります。GA4講座はこの「型」を先に渡してもらえる、という価値だと捉えるのが実態に近いのではないでしょうか。
もう一つの見方として、BigQueryやGTMが範囲外という点は、弱点ではなく「対象を絞った設計」と捉えるべきです。GA4・GTM・BigQueryを全部一気に学ぼうとすると挫折しやすいので、まずGA4画面の見方だけに絞って土台を固める、という構成にはそれなりの合理性があります。
他の選択肢との比較:独学/他資格/実務経験
図2: 学習手段を「体系度」と「証明力」で整理する図
GA4を学ぶ手段はこの講座だけではありません。それぞれのメリット・デメリットを整理します。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| GA4講座(本講座) | 33,000円で体系的に学べる。修了証で客観的な証明になる。探索レポートの型を得られる | BigQuery/GTMは範囲外。講義時間数は要確認 |
| 独学(公式ヘルプ・書籍・YouTube) | 費用を抑えられる。自分のペースで進められる | 何が正解か分からないまま自己流になりやすい。体系的な抜け漏れに気づきにくい |
| 初級ウェブ解析士(資格取得) | GA4だけでなくKPI設計・広告効果測定まで幅広く学べる。資格として履歴書に書ける | GA4の深掘りは講座ほど手厚くない可能性がある |
| 実務経験のみ(現場で試行錯誤) | 自社データに直結した実感を得やすい | 我流になりがちで、他社や他業種に応用しづらい。属人化しやすい |
独学の最大の落とし穴は、「間違った見方をしていることに、本人が気づけない」点だと思います。GA4はイベントベースの計測モデルなので、UAの感覚のままセッション主体で読んでしまうと、数字の解釈がズレたまま業務が進んでしまうことがあります。講座やテキストのような外部の物差しを一度通すことで、そのズレに気づく機会が生まれるというのが、体系的な学びの価値ではないでしょうか。
なお、資格体系全体の費用感・取得ロードマップについてはウェブ解析士とは?資格の全体像・費用・取得ロードマップを保有者が解説で詳しく整理しています。GA4講座だけでなく資格取得も視野に入れる場合は、あわせて確認してみてください。
向いている人・向いていない人
向いている人
- GA4は導入済みだが、標準レポートしか見られていない担当者
- 広告運用者で、GA4側のコンバージョンデータを使って施策判断をしたい人
- 未経験からWebマーケティング職への転職を考えていて、客観的なスキル証明が欲しい人(修了証・OpenBadge等の活用は公式サイトで要確認)
- 社員のGA4リテラシーを底上げしたいマーケ責任者・経営者
向いていない人
- すでにBigQueryやGTMを使いこなし、GA4の探索レポートも自力で組み立てられる中〜上級者
- GA4以外の広範な解析知識(KPI設計・広告効果測定含む)を体系的に学びたい人(この場合は初級ウェブ解析士の方が範囲が広い)
- 講義時間数や前提知識が明記されていない点が気になる人は、事前に公式へ問い合わせて確認してから申し込むのが安心です
実務での具体的な使い方
現場でどう活きるか、具体的な場面で考えてみます。
場面1:広告とGA4のCV数が合わない時 GA4はイベントベースの計測なので、コンバージョンの定義(どのイベントをキーイベントとして数えているか)を広告側と揃えないと数字がズレます。GA4講座で扱う「コンバージョン解析」の考え方を押さえておくと、まず自社のGA4側の定義を確認する、という初動が取れるようになります。
場面2:アクセスは増えたのにCVが増えない時 講座で学ぶ「行動解析」「探索レポート」の型を使えば、流入経路別・デバイス別・ページ別にユーザーの動きを切り分けて見られるようになります。「増えたアクセスがどの経路で、どのページで離脱しているか」を自分で組み立てて確認できる状態を目指す、というのがこの講座の実務的なゴールに近いと考えます。
場面3:月次レポートで「なんとなく良い/悪い」から抜け出したい時 探索レポートの型を複数持っておくと、毎月同じ切り口で数字を追えるようになり、レポートの再現性が上がります。属人化しがちな「あの人しか数字が読めない」状態を避けるという意味でも、チームで型を共有する価値は大きいと思います。
デメリット・注意点も正直に
光と影、両方を正直に見せる誠実さ
良い面ばかり書いても参考にならないので、気になる点も挙げておきます。
- 講義時間数が公式ページ上で明記されていない点は、申し込み前に確認したいところです
- BigQuery・GTM・Looker Studioとの連携までは扱わないため、「GA4まわり全部を1講座で完結させたい」人には物足りない可能性があります
- 前提知識の要件が明記されていないため、GA4を触ったことがない人にとって難易度がどの程度かは事前に問い合わせて確認した方が安心です
裏を返せば、これらは「GA4の見方」に対象を絞り込んだ結果とも言えます。広く浅くではなく、まず1つのツールを確実に使えるようにする、という設計思想だと理解しておくと、過度な期待とのギャップを避けられると思います。
「意味ない?」への実態ベースの回答
GA4講座に限らず、資格・講座全般に「取っても意味ないのでは」という声はよく聞きます。これについて、現場目線で言えることを整理します。
WACA全体で見ると、初級ウェブ解析士は公式アンケートで93.3%が「仕事に役立った」と回答しているというデータがあります(GA4講座単体の同種データは今回確認できていません)。これは「講座を受けたら自動的に成果が出る」という意味ではなく、「体系的な見方を一度インプットしたことで、実務での判断がしやすくなった」という受け止め方が近いはずです。
GA4講座についても同様で、受講したその日から数字が全部読めるようになるわけではありません。ただし、「探索レポートをどう組み立てればいいか分からず立ち止まっていた」状態から、「型を知っているので自分で試せる」状態に変わる、というのが現実的な効果だと考えられます。その意味では「意味がない」というより「即効性のある魔法ではなく、遠回りを圧縮するための投資」と捉えるのが実態に近いと思います。
よくある質問
Q. GA4講座はウェブ解析士資格を持っていないと受けられませんか? 公式情報では受講の前提資格は明記されていません。GA4講座はウェブ解析士のロードマップとは別枠のツール特化講座という位置づけなので、資格の有無にかかわらず受講できる可能性が高いですが、念のため公式サイトで最新の受講条件を確認することをおすすめします。
Q. GA4講座と初級ウェブ解析士、どちらを先に受けるべきですか? 「今すぐGA4の見方だけを何とかしたい」ならGA4講座、「KPI設計や広告効果測定まで含めて体系的に学びたい、資格として肩書にしたい」なら初級ウェブ解析士が向いています。両方の全体像はウェブ解析士とは?資格の全体像・費用・取得ロードマップを保有者が解説で比較していますので参考にしてください。
Q. BigQueryやGTMも学べますか? 今回確認した範囲では、GA4講座のカリキュラムにBigQuery・GTM・Looker Studioとの連携は含まれていません。GA4の画面内での解析(ユーザー解析・トラフィック解析・コンバージョン解析・イベント解析・行動解析・探索レポート作成)が範囲です。
Q. 会社の研修として社員に受けさせることはできますか? 講座自体は個人受講を前提とした案内が中心ですが、法人でのまとめての利用や研修活用が可能かどうかは公式サイトまたは問い合わせ窓口で確認するのが確実です。チームのGA4リテラシーを底上げしたい、属人化を解消したいという法人ニーズには合致する内容だと考えられます。
Q. 修了証はキャリアにどのくらい役立ちますか? 修了証は課題レポート提出後、合格者に発行される仕組みです。転職活動や職務経歴書で「GA4を体系的に学んだ」ことの客観的な裏付けとして使える点はメリットですが、資格試験のような合否基準の公開はされていないため、資格そのものと同列の重みで語るのではなく、あくまで実務スキルの補強材料として捉えるのが妥当だと思います。
Q. まず無料で様子を見る方法はありますか? WACAはオープンセミナー(無料)を定期開催しており、ウェブ解析士講座の一部聴講なども行われています。GA4講座そのものの無料体験が常設されているかは公式サイトで確認が必要ですが、まず無料セミナーで協会の雰囲気やカリキュラムの方向性を掴んでから申し込む、という進め方も選択肢の一つです。
まとめ
GA4が入っているのに数字が読めない、広告とGA4の数字が合わない、というのは多くの現場で起きていることです。その場しのぎで一つひとつのエラーに対応するのも一つの方法ですが、根本的には「GA4をどう読むか」という型を持っているかどうかが分かれ目になります。
GA4講座(小川卓監修)は33,000円(税込)で、GA4の考え方からユーザー解析・コンバージョン解析・探索レポート作成までを体系的に扱う講座です。BigQueryやGTMは範囲外なので、まずGA4そのものを確実に読めるようになりたい人に向いた設計だと言えます。
転職やキャリアアップを考えている人であれば、修了証という形で「GA4を体系的に学んだ」ことを客観的に示せる材料になります。社員のGA4リテラシーを底上げしたい、内製化・インハウス化を進めたいマーケ責任者や経営者であれば、チームの解析力を均質化する手段として検討する価値があると思います。
まずは公式サイトで最新の日程・料金・受講条件を確認し、必要であれば無料のオープンセミナーで雰囲気を掴んでから、Googleアナリティクス4講座への申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。資格体系全体の費用や取得ロードマップが気になる方は、あわせてウェブ解析士とは?資格の全体像・費用・取得ロードマップを保有者が解説もご覧ください。
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