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LINE広告の移行で引き継げないもの一覧|LINE Tag・オーディエンス・実績データを配信終了までに作り直す手順

LINE広告からLINEヤフー広告への移行で引き継げないものを早見表で整理。LINE Tagとコンバージョン設定、自動入札の学習、過去の実績レポート、残高は移行されません。配信終了までに作り直すもの・退避するもの・諦めるものを仕分け、計測タグの張り替えと旧配信の停止まで、残り期間でやる順番を解説します。

この記事のポイント

  • LINE広告の移行で引き継げないものは、LINE Tagとコンバージョン設定、自動入札の学習、過去の実績レポート、残高です。
  • 引き継げない項目は「作り直す・退避する・諦める」に仕分けると、配信終了までの優先順位が一度に決まります。
  • 着手順は、新環境の計測タグ、移行ツールの前提確認、実績レポートの退避の順にすると、止まって困る順に潰せます。
  • 移行ツールは旧配信を止めないため、新環境の配信開始後に旧キャンペーンを手動で停止し、そのあとでLINE Tagを撤去します。

移行ツールを実行して「キャンペーンが全部コピーされた」と安心した直後に、コンバージョンが0件のまま配信が走っていた。LINE広告からLINEヤフー広告への移行で、こうした見落としが起きやすいのは、コピーされる範囲と、コピーされない範囲の境目が画面上では見えにくいからです。

結論を先に書きます。LINE広告の移行で引き継げないものは、LINE Tagとコンバージョン設定、自動入札の学習、過去の実績レポート、残高、外部API連携などです。移行ツールが運ぶのは主にキャンペーンの構成や広告素材、一部のオーディエンスデータで、計測と学習と実績は広告主が自分で作り直すか、手元に退避するしかありません。

この記事では、引き継げない項目を「作り直す」「退避する」「諦める」に分け、配信終了までの残り期間で何から着手するかを順に整理します。

LINE広告からLINEヤフー広告へ引き継げないものは何か?

LINE広告からLINEヤフー広告 ディスプレイ広告へ引き継げないものは、計測まわり(LINE Tag・コンバージョン設定)、自動入札の学習、過去の実績レポート、残高、外部API連携です。逆に、キャンペーン構成・広告素材・一部のオーディエンスは、LINE広告データ移行ツールでコピーできます。ただし2026年時点でも細かな対象範囲は更新され得るため、最終確認は公式ヘルプで行ってください。

移行ツールでコピーされるもの

コピーされるのは、キャンペーン・広告グループ・広告といった配信の「構成」と、画像や動画、テキストなどの広告素材です。オーディエンスについては、移行後に「LINEオーディエンス(移行)」というリストとして確認できる形で引き継がれるものがあります。

ここで押さえたいのは、コピーであって移動ではない点です。旧LINE広告側のキャンペーンは、そのまま配信状態で残ります。

引き継げないもの

LINE Tagは新環境では使えません。コンバージョン設定、自動入札の学習、過去の実績レポート、アカウントの残高も対象外です。類似オーディエンスも連携の対象外とされており、外部ツールとつないでいたAPI連携も新環境側で付け替えが要ります。

項目別の対処早見表

項目引き継ぎ対処
キャンペーン構成・広告素材移行ツールでコピー移行後に設定を目視で検証
移行対象のオーディエンス一部コピー「LINEオーディエンス(移行)」で件数を確認
LINE Tag不可作り直す(計測タグを新規発行)
コンバージョン設定不可作り直す(CV定義も合わせ直す)
類似オーディエンス不可作り直す(類似ユーザーで再作成)
ウェブトラフィック系リスト蓄積し直し作り直す(新タグで再蓄積)
過去の実績レポート不可退避する(ダウンロード)
自動入札の学習不可諦める(再立ち上げ前提で設計)
残高不可退避する(残高確認と返金依頼)
外部API・レポート自動化不可作り直す(連携先の付け替え)

「諦める」は投げ出すという意味ではありません。取り戻せないものに時間を使わず、その分を作り直しに回すという仕分けです。

LINE広告の配信終了はいつで、終了後に管理画面で何ができるのか?

LINE広告は2026年10月26日に配信終了する、と発表されています。配信終了後の管理画面は、閲覧専用の期間が設けられる想定ですが、その終了時期など未確定の部分は公式の案内を待つ必要があります。スケジュールと停止される機能の詳細は、LINE広告が2026年10月26日に配信終了する件の発表内容にまとめているので、ここでは対処に関わる部分だけ触れます。

配信停止と新規作成・編集の停止のスケジュール

実務上は、配信が止まる日と、新規作成や編集ができなくなる日が同じとは限りません。編集できなくなる日が配信停止日より前なら、旧キャンペーンの手動停止は「止められるうちに」済ませる必要があります。停止操作そのものが封じられる可能性を考え、配信停止日の当日ではなく数日前に片付ける段取りが安全です。

配信停止後も見られるもの・見られなくなる時期

配信停止後は閲覧専用で実績が残る、という整理が公式ガイドの方向性です。ただし、閲覧できる期間の終了日は、本記事の執筆時点では公式の案内待ちです。いつまで見られるかが分からない以上、閲覧専用を当てにして退避を後回しにするのは危うい判断です。

残り日数は、10月26日から逆算して数えてください。10月4日時点で、およそ3週間です。

残り期間で何から手を付けるべきか?優先順位の決め方

優先順位は、止まると実害が出る順に「計測、配信の受け皿、データ退避」と並べるのが基本です。計測が欠けると配信を再開してもコンバージョンが記録されず、後から取り戻せません。レポートは後からでも退避できますが、配信停止後に閲覧が止まれば取り戻せなくなります。

最優先:新環境の計測タグとコンバージョン設定

LINEヤフー広告 ディスプレイ広告側で計測タグを発行し、コンバージョン設定を済ませるのが最初の仕事です。新環境の配信が始まってからタグを入れても、それまでの期間のコンバージョンは記録されません。配信開始前に発火確認まで終えるのが理想です。手順は次の章で扱います。

次点:移行ツールの前提条件の確認

移行ツールを使うなら、認証済みビジネスマネージャーの連携が前提になります。LINEヤフー for Business側でのID統合とは別の手続きで、ここが抜けているとツールが実行できません。周辺情報はビジネスIDの自動統合と統合解除の終了も参考になります。連携の確認は、申請から反映までに時間がかかる可能性があるため、早めに動いておくのが無難です。

並行して進める:実績レポートの退避

レポートのダウンロードは、他の作業と並行して進められます。担当を分けられるなら、計測タグの担当とは別の人に振ってしまってください。

ツール移行か手動移行かの判断基準

Miraflow はGoogle広告のディスプレイキャンペーンからデマンドジェネレーションへの移行ガイドで、ツール移行は設定を保てる一方で旧設計の癖も持ち越し、手動の作り直しは学習が長引く代わりに新しいターゲティングに合わせて設計し直せる、という趣旨で整理しています。LINE広告でも考え方は同じです。

判断の軸は次のとおりです。

  • 現行の構成に大きな不満がなく、期限が迫っている場合は、ツール移行で構成を写し、あとから整理する
  • 構成が長年の継ぎ足しで複雑、またはLINE広告固有のターゲティングに依存していた場合は、手動で再設計する
  • 認証済みビジネスマネージャーの連携が間に合わない場合は、手動移行が現実的な選択肢になる

LINE Tagは引き継げない?計測タグへの張り替え手順

LINE TagはLINEヤフー広告 ディスプレイ広告では使えないため、新しく計測タグを発行して設置し、コンバージョン設定もやり直す必要があります。張り替えでは、旧タグを先に外して計測が途切れる「空白」と、新旧が併存して数字が膨らむ「二重計測」の両方を避ける順番が肝です。

LINE Tagの設置場所を棚卸しする

最初に、LINE Tagがどこに入っているかを洗い出します。Zato Marketing は、Google広告のECサイト移行チェックリストで、どのCVイベントがどこで発火しているかを(直書きか、タグ管理ツールか、両方か)移行前に棚卸しする重要性を挙げています。日本の現場でも、直書きとGoogleタグマネージャーに同じタグが二重に入っていた、というのは起こりがちな構図です。

確認する場所は、次の三つです。

  1. サイトのHTMLに直接書かれたタグ
  2. Googleタグマネージャーのコンテナ
  3. カートシステムやフォーム作成ツールの管理画面にある計測タグ欄

サンクスページが外部のフォームサービス上にあるケースは、見落としやすい箇所です。

LINEヤフー広告側で計測タグを発行しコンバージョンを設定する

管理画面で計測タグを発行し、サイト全体に入れるベースのタグと、コンバージョン地点に入れるイベントのタグを用意します。Googleタグマネージャーを使っているなら、新タグを追加し、トリガーは旧LINE Tagと同じ条件で組むと、定義がずれにくくなります。コンバージョンAPIを使う場合は、ブラウザ側の計測と重複しない設計にしてください。

旧タグを外すタイミング:旧配信を止めた後に撤去する

旧LINE Tagの撤去は、旧LINE広告の配信を止めてからです。配信を続けたままタグを外すと、旧配信の成果が記録されなくなります。一方で新タグは、旧配信が走っている間に先行して入れてしまって構いません。新旧のタグは別の媒体向けなので、タグ同士が干渉するわけではないためです。

二重計測が起きるのは、同じ配信の成果を2つのCV設定で数えてしまうとき、たとえばLINEヤフー広告側で重複した設定を作ったときです。確認方法は広告CVのダブルカウントを発見・修正する手順が補足になります。

発火確認とCV定義の合わせ直し

設置後は、全CV地点でタグが発火するかを実際に操作して確認します。Zato Marketing も、移行後に全CV地点でタグ発火を再確認することを挙げています。発火しない場合はYahoo!広告のコンバージョンタグが計測されないときの確認手順で切り分けてください。

CV定義も見直します。LINE広告で「友だち追加」「購入」「資料請求」などをどう数えていたかを書き出し、新環境で同じ条件になっているかを照合します。数値がGA4と合わないときは、LINE広告のCVがGA4と合わない原因の診断手順が役立ちます。

オーディエンスが移行できないときは何を確認すればよいか?

オーディエンスが移行されないときは、まず移行後のリストの場所を確認し、次にビジネスマネージャーの紐づきを疑います。移行できるデータと、新環境で作り直すデータは別物なので、「なくなった」のか「最初から対象外」なのかを切り分けるところから始めます。

移行後のリスト「LINEオーディエンス(移行)」の確認場所

移行されたリストは、新環境のオーディエンス管理画面に「LINEオーディエンス(移行)」として並ぶ想定です。名前が元のリスト名と違って見つけにくいことがあるため、件数と作成日で探してください。見つからない場合は、移行対象外のリストだった可能性があります。

類似オーディエンスは新環境の「類似ユーザー」で作り直す

LINE広告の類似オーディエンスは、連携の対象外とされています。新環境の「類似ユーザー」で、元になるリストを指定して作り直してください。元リストが移行済みであることが前提なので、リストの確認が先です。

ウェブトラフィック系は新しい計測タグで蓄積し直しになる

サイト訪問者を元にしたリストは、LINE Tagで貯めていたものです。新しい計測タグを入れた時点から蓄積し直しになるため、リマーケティング配信は最初は母数が小さくなります。これも、計測タグの設置を最優先にする理由のひとつです。

ビジネスマネージャーが別々に紐づいていて連携されないケース

LINE広告とLINEヤフー広告で、別々のビジネスマネージャーに紐づいていると、データは連携されません。複数アカウントを持つ代理店や事業会社で起きやすい形です。どのビジネスマネージャーに認証が通っているかを、旧新の双方で突き合わせてください。

実績レポートと自動入札の学習は引き継げない|退避と立ち上げの考え方

実績レポートと自動入札の学習は、どちらもLINEヤフー広告には引き継げません。実績は手元に退避でき、学習は新環境で再立ち上げするしかないので、前者は「退避する」、後者は「諦める」と割り切るのが現実的です。

365Outsource は、有料検索の移行が失敗する場面を扱った記事で、移行前に設定・広告・アセットを一式エクスポートし、移行前後で同じ指標のベースラインを取っておくことを勧めています。移行ツールが失敗しても手動で再構築できる状態を先に作る、という考え方です。日本のLINE広告でも、前年比較の材料はここで確保するしかありません。

退避しておくレポートの粒度

粒度は、後で何を比べたいかで決めます。最低限は次のとおりです。

  • 期間別:日次または週次で、できるだけ長い期間
  • キャンペーン別・広告グループ別
  • 広告(クリエイティブ)別
  • オーディエンス別

CSVでダウンロードし、ファイル名に期間と粒度を入れて保管します。表示項目を絞りすぎると後で足りなくなるので、迷ったら多めに取ってください。

学習リセット後の構成:分けすぎない・CV地点を見直す

Cometly は、広告プラットフォームの学習フェーズ改善の解説で、CV履歴のないアカウントやピクセルは学習の立ち上がりが遅く、計測の欠損を避け、広告セットを細かく分けすぎず、CVを集約すると早まると説明しています。ただしMeta広告の週50件という目安は媒体固有の数字です。LINEヤフー広告では、公式の基準を確認してから設計してください。

構成を写しただけの状態で、CV地点が細かく分散していると、立ち上がりが遅くなる懸念があります。移行を機に、主要CVに絞る判断も選択肢です。停止と再開が学習に与える影響は、広告の一時停止で学習はどうなるかも参考になります。

移行月の数字を社内や取引先にどう説明するか

移行月はCPAが悪化しやすい、と先に伝えておくのが報告の基本です。学習がリセットされ、リマーケティングのリストも小さくなるため、媒体そのものの不調と区別がつきません。

報告書には、次の3点を添えてください。

  1. 旧環境と新環境の数字を分けて載せる
  2. 移行日と、計測タグの切り替え日を明記する
  3. 比較は移行前のベースライン(退避したレポート)を使う

複数の媒体を横並びで見る立場なら、移行月だけは媒体間の比較を避けるのが無難です。

移行後から配信停止日までにやることチェックリスト

移行後は、旧配信の停止、旧タグの撤去、残高の確認、外部連携の付け替えを、この順で進めます。Search Engine Land は、GoogleがUAからGA4への自動移行で設定が意図せず切り替わり、混乱が生じた件を報じています。プラットフォーム側の移行処理は、実行後に広告主が自分で検証する前提で考えるべきだ、という教訓として読めます。日本の運用でも、コピーされた結果と配信状態を自分の目で確認する工程は欠かせません。

旧LINE広告のキャンペーンを手動で停止する

移行ツールは旧キャンペーンを止めてくれません。新環境で配信が始まり、配信状況を確認できたら、旧キャンペーンを手動で停止します。新旧を並行配信している間は、同じ配信対象に二重で当たるため、期間は短く区切ってください。止めた後に、LINE Tagを撤去します。

残高・支払い方法・請求の確認と返金の問い合わせ先

残高は引き継がれない前提で、旧アカウントの残高と請求状況を確認します。残高が残る場合の返金は、公式の問い合わせフォームから依頼する流れです。手続きに日数がかかる可能性があるため、配信停止の直前に気づくのは避けたいところです。新環境側の支払い方法の登録も、あわせて済ませておきます。

友だち追加広告を継続する場合の確認点

友だち追加広告を継続するなら、LINE公式アカウントとの連携がどう扱われるかを、新環境の画面と公式ヘルプで確認します。計測に関するトラブルは、LINE広告の友だち追加がカウントされない原因に整理があります。

外部ツール・API連携・レポート自動化の付け替え

BIツールへの自動出力や、スプレッドシートへのレポート連携は、LINE広告のAPIを使っていた場合、新環境で付け替えが必要です。担当者が変わっても残る形で、連携の一覧を作っておくと漏れません。媒体をまたぐ移管全般の注意点は、広告アカウント移管で失うデータと守るべき設定が補足になります。

移行を機に配信自体を続けるか迷う場合は、Yahoo!広告(LINEヤフー広告)を続けるべきかの判断フレームで整理できます。

よくある質問

Q:LINE広告は配信終了後、何もしなければLINEヤフー広告に自動で移行されますか?

自動では移行されません。移行ツールを使うか手動で作り直すか、広告主自身が移す必要があると、公式ガイドで案内されています。

Q:LINE TagはLINEヤフー広告 ディスプレイ広告でそのまま使えますか?

使えません。LINEヤフー広告側で計測タグを新たに発行して設置し、コンバージョン設定もやり直す必要があります。

Q:移行ツールを実行したら、旧LINE広告の配信は自動で止まりますか?

止まりません。移行ツールはコピーのみです。新環境で配信を始めて確認できた後に、旧キャンペーンを手動で停止してください。

Q:移行ツールが使えない・実行できないのはなぜですか?

主因は、認証済みビジネスマネージャーへの連携が足りていないことです。ID統合とは別の手続きなので、統合済みでも連携が済んでいないと実行できません。

Q:LINE広告の過去のレポートはいつまで見られますか?

配信停止後も閲覧専用で残る想定ですが、終了日は公式の案内次第です。早めにダウンロードしておくのが確実です。

Q:LINE広告の残高は移行後のアカウントに引き継がれますか?

引き継がれない前提で、残高を確認してください。返金は、公式の問い合わせフォームから依頼する流れになります。

Q:LINE広告の類似オーディエンスは移行されますか?

連携の対象外とされています。新環境の類似ユーザーで、元になるリストを指定して作り直してください。

真策堂では、媒体移行にともなう計測の棚卸しやレポート退避、移行月の数字の見せ方について、ご相談を受けています。配信終了までの残り期間で何から着手すべきか迷われている場合は、お気軽にお問い合わせください。

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