Google広告Demand Genの10月更新:データ強化の新指標とData Managerの対象拡大
Googleが2026年10月のDemand Gen月次アップデートを公開。Google広告に追加される新指標と、データ連携機能の対象拡大を整理しました。広告の計測や運用を担当する方、代理店に任せている経営者の方向けです。
本記事はGoogle公式発表にもとづく、2026年10月28日時点の情報です。仕様は変更されることがあるため、実際の運用前に公式ヘルプの最新情報をご確認ください。
この記事のポイント
- Googleは、Demand Genの成果はデータの質に左右されるとして、データ強化に関する更新をまとめて発表しました。
- Google広告に、データの整備によって得られた成果の上乗せ分を示す新指標「Data Strength Uplift」が登場します。
- データ連携機能のData Managerが、DV360とGoogle アナリティクスにも広がります。
- 拡張コンバージョンはDV360とGoogle アナリティクス向けに「近日対応予定」で、具体的な日付は示されていません。
何が変わったのか
Googleは、Demand Genの月次アップデートとして、2026年10月分の内容を公式サイトで公開しました。テーマは「データ強化(Data Strength)」です。公式ページは、Demand Genの成果は裏側にあるデータの質に左右され、それが計測や投資対効果に影響すると説明しています。
具体的な更新は主に3つです。1つ目は、Google広告の管理画面に「Data Strength Uplift」という指標が加わることです。データの整備によって得られたコンバージョン(商品購入や問い合わせなど、広告の成果にあたる行動)の増加分を、画面上で確認できるようになるとされています。
2つ目は、Data Managerの対象拡大です。Data Managerは、自社が持つ顧客データなどを広告に接続して管理する機能です。これがDisplay & Video 360(DV360)とGoogle アナリティクス(GA)にも広がり、それぞれでデータの接続と管理ができるようになると案内されています。
3つ目は、拡張コンバージョンがDV360とGAにも「近日対応予定」とされた点です。計測の精度を上げ、より強力な入札につなげることが狙いと説明されています。
このほか、公式ページには「Google Tag Gateway」でデータ強化に取り組んだ広告主では、Demand Genキャンペーンのコンバージョンが平均で20%超増えたというGoogle社内の分析が載っています。対象期間は2026年6月3日から17日です。さらに、米国の保険比較プラットフォームの事例(コンバージョン数16%増、コンバージョン価値19%増)と、改訂されたベストプラクティスガイドも紹介されています。
Data Strength UpliftとData Managerの拡大について、提供開始日は公式ページに書かれていません。日本のアカウントが対象かどうかも、公式ページでは明記されていません。ページは米国向けのサイトです。
そもそもDemand Genとデータ強化とは
Demand Genは、YouTube、Discover、Gmailといった、見る人の興味に合わせて画像や動画で訴求できる場所に広告を出すGoogle広告のキャンペーン種別です。検索広告のように「探している人」を待つのではなく、まだ商品を知らない人に向けて関心を引く用途で使われます。
次に、データ強化とは何でしょうか。広告の配信は、AIが「どんな人が成果につながりやすいか」を過去のデータから学んで調整しています。その学習の材料になるのが、サイトで起きた購入や問い合わせといった計測データです。計測が漏れていたり、ブラウザの制限で追えなかったりすると、AIは正しく学べません。データ強化とは、この計測の抜けを減らし、広告に渡す情報の量と質を高めることを指します。
関連する仕組みも整理します。拡張コンバージョンは、購入時に入力されたメールアドレスなどを暗号化したうえで広告の計測に使い、取りこぼしを減らす仕組みです。Google Tag Gatewayは、計測用のタグ(サイトに埋め込む計測用の部品)を自社のドメイン経由で動かす仕組みです。公式ページは、これをデータ強化の取り組みの一例として挙げています。
広告運用の現場にどう影響するか
最も実務に近い変化は、Data Strength Upliftの登場です。これまでデータ整備の効果は、設定の前後を自分で見比べないと把握しにくいものでした。この指標が使えるようになれば、データの整備に手間をかける意味を、社内や広告主に説明しやすくなると考えられます。ただし、算出方法の詳細はこのページには書かれていません。参考になる数値かどうかは、実際の表示を見て判断する必要があります。
Data Managerの対象拡大は、Google広告以外のツールも使っている場合に関係しそうです。DV360やGAを利用している場合、データの接続先を一か所で管理しやすくなる可能性があります。一方で、GAを計測の中心にしている事業者でも、接続の設定が必要になるかどうかは公式ページからは読み取れません。
公式ページが示す20%超の増加や、事例の数字は、Googleが条件を絞って分析した結果です。自社のアカウントでも同じ程度の増加が見込めるとは限らないため、期待値の目安として扱うのが安全です。
拡張コンバージョンのDV360・GA対応は、時期が未定です。今の段階で慌てて対応を決める必要はなく、対応が始まったときに使えるよう、現状を把握しておくくらいで十分と考えられます。
いま確認しておきたいこと
- 自社のコンバージョン計測の現状を、一覧にしておきます。購入、問い合わせ、資料請求のうち、どれが何のタグで計測されているかを書き出します。
- Google広告で拡張コンバージョンが有効になっているかを、管理画面の設定で確認します。有効でなければ、代理店や担当者に理由を聞いておくと安心です。
- Google広告の管理画面にData Strength Uplift(または近い名前の項目)が表示されたら、数値と計算の根拠を担当者と一緒に確認します。
- DV360やGAを使っている場合は、Data Managerの案内が自分のアカウントに出ているかを確認します。日本向けの提供状況は、公式ヘルプで確かめるのが確実です。
- 公式が公開した改訂版のデータ強化ガイドを読み、自社の計測設定と照らして抜けている項目を3つ以内で洗い出します。
出典
- ニュース
Google広告のDemand Genに「Data Strength Uplift」指標が登場、自社データの効果を画面で確認可能に
Google広告が2026年10月のDemand Gen更新を発表。自社データの整備による獲得増を示す新指標や、DV360・Googleアナリティクス向けの機能拡大が案内されました。広告担当者と発注側に関わる内容です。
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