真策堂
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Google広告に「チャネル優先度」と予算配分の新設定、検索のディスプレイ配分は2027年2月に終了

Google広告で、配信先ごとに高・低の優先度を付け、低優先度には日予算の上限割合も決められる設定が追加されます。広告運用の担当者や、代理店に運用を任せる事業者に関わる発表です。

本記事は2026年10月14日付のGoogle公式発表にもとづく、2026年10月17日時点の情報です。仕様は変更されることがあるため、実際の運用前に公式ヘルプの最新情報をご確認ください。

この記事のポイント

  • 配信先(チャネル)ごとに「高優先度」「低優先度」を選べる設定が、Google広告に追加されます。
  • 低優先度の配信先には、日予算のうち使ってよい割合の上限を指定できます。
  • 2027年2月に、ディスプレイ有効の検索キャンペーンの現行の支出配分設定が終了します。
  • 提供は検索・ショッピング・P-MAX・デマンドジェネレーションで、順次進められます。

何が変わったのか

Googleは2026年10月14日、Google広告に「チャネル優先度」と「予算配分」という2つの任意設定を加えると発表しました。公式は、これらが既存の機能である「Smart Bidding Exploration」と「キャンペーン全体の予算」をもとにした設定だと説明しています。

1つ目のチャネル優先度では、広告の配信先(チャネル)を「高優先度」か「低優先度」に分けられます。高優先度の配信先に先に予算が充てられ、残りが低優先度の配信先に回ります。ただし公式が述べているのは、目標コンバージョン単価(目標CPA)や目標広告費用対効果(目標ROAS)で設定した目標の範囲内で、高優先度へ先に十分な予算を割り当てるという点です。

2つ目の予算配分では、低優先度に設定した配信先に対し、日予算のうち最大何%まで使うかを指定できます。公式はこの上限が「ベストエフォート」、つまり努力はするものの厳密な保証ではない形で働くと説明しています。

設定は、アカウント単位、キャンペーン単位、共有予算に対して行えます。対象は検索、ショッピング、P-MAX、デマンドジェネレーションで、これらの間でも別々の優先度を設定できます。提供は「今後数か月かけて」順次行われます。公式はグローバル展開としていますが、地域別の一覧や具体的な日付は、確認できた範囲では示されていません。

もう1点、見落としたくない変更があります。2027年2月に、ディスプレイ有効の検索キャンペーンにおける現行の支出配分設定が終了します。これにより、配信先ごとの支出が変わる可能性があると公式は述べています。現在の構成を保ちたい場合は、ディスプレイネットワークを「低優先度」にして予算配分を50%に設定する方法が案内されています。

そもそもチャネルと優先度とは

ここでの「チャネル」は、広告が表示される場所のまとまりを指します。検索キャンペーンでは、Google検索、検索パートナー(Google以外の提携サイトの検索結果など)、Googleディスプレイネットワーク(GDN、さまざまなウェブサイトやアプリの広告枠)を別々に扱えます。

P-MAX(検索も動画も一括で配信するGoogle広告の自動化キャンペーン)とデマンドジェネレーション(YouTubeやDiscoverなど、見る人の興味に訴える広告向けのキャンペーン)では、検索、YouTube、マップ、Gmail、Discoverなどがまとめて「Googleチャネル」として扱われると公式は説明しています。

目標CPAは1件の成果を獲得するのにかけてよい費用の目標、目標ROASは広告費に対する売上の目標です。どちらも、目標に合わせて入札額を自動調整する仕組みで使います。

これまでは、ある配信先を使うか使わないかの二択に近い設定でした。公式の言葉を借りると「全部かゼロか」から、中間の選択肢が増えるということです。

広告運用の現場にどう影響するか

公式の説明から考えると、これまで検索パートナーやGDNを外していた運用では、上限を決めて少額だけ試す選択肢が生まれます。公式も、すでにこれらをオプトアウト(配信対象から外す)している場合に、全面的に外す代わりに上限付きで試せると述べています。

一方で、予算に余裕があり目標CPAや目標ROASの範囲内に収まっているキャンペーンでは、優先度をつけるだけでは効果が小さいと公式は説明しています。そうしたキャンペーンでは、低優先度への予算配分の上限が役立つとされています。

最も影響が出やすいのは、2027年2月の終了です。ディスプレイを有効にした検索キャンペーンを運用している場合、何もしないと配信先ごとの費用配分が変わる可能性があります。ただし、どの程度変わるかは公式には書かれていません。年末の繁忙期をまたぐ運用では、その前後で費用の動きが変わらないかを見ておくと安心だと考えられます。

また、上限は努力目標であるため、設定した割合ぴったりに収まらない場面もあり得ます。レポートの数字を見て、実際の配分を確認する運用が必要になると考えられます。

いま確認しておきたいこと

  • ディスプレイ有効の検索キャンペーンがあるかを確認する。該当するキャンペーンの一覧を作っておくと、2027年2月までの対応がしやすくなります。
  • 該当キャンペーンの直近の配信先別の費用を、検索、検索パートナー、ディスプレイごとに控える。変更前後の比較に使えます。
  • 現在の構成を維持したい場合の公式案内(ディスプレイを低優先度、予算配分50%)を、自社アカウントで設定できるか確認する。設定画面は順次提供のため、表示されない場合もあります。
  • 検索パートナーやディスプレイをすでに外しているキャンペーンについて、上限付きで試すかどうかを、運用担当者や代理店と話し合う。
  • 代理店に任せている場合は、2027年2月の変更への対応方針と、設定を変えるタイミングを一度聞いておく。

出典

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