Google広告、リードから成約までのAI活用を強化する新機能群を発表
Googleがリード獲得から成約までの流れをAIで支援する新機能を発表しました。自動入札やアセット生成の刷新など、広告担当者と経営者が押さえておきたい変更点を解説します。
本記事はGoogle公式発表にもとづく、2026年9月18日時点の情報です。仕様は変更されることがあるため、実際の運用前に公式ヘルプの最新情報をご確認ください。
この記事のポイント Googleが検索広告・YouTube向けに、リード獲得から成約までをAIで支援する複数の新機能をまとめて紹介しています。 検索広告では自動入札の考え方が拡張され、AI Max for Searchの実験機能やPerformance Plannerの一括適用が紹介されました。 Data ManagerやGoogle Tag Gatewayによるデータ統合、Google広告内の簡易CRM「Leads」も新たに紹介されています。 各機能の対象国・地域や提供時期(ベータ/一般提供)は公式ページに明記されていない点に注意が必要です。
何が変わったのか
Google広告は2026年9月17日、公式サイト内の特設ページ「Rethink ROI」で、検索広告とYouTube広告それぞれについて、リード獲得から契約成立(成約)までの一連の流れをAIで支援するための機能をまとめて紹介しました。このページはオンラインセミナーの告知も兼ねており、現地時間で9月22日・9月30日・10月29日(いずれも太平洋時間午前11時)にオンライン説明会が予定されているほか、オンデマンド(録画)での視聴も案内されています。
紹介されている機能は、検索広告向けに「AI Brief」、リードの獲得過程を踏まえた自動入札、「AI Max for Search キャンペーン」の実験機能拡大、「Performance Max」の活用、日単位や期間指定(フライト)での柔軟な予算設定の4点です。YouTube広告向けには、データ連携の強化、入札戦略の調整、良質な見込み客への配信拡大、広告素材(クリエイティブ)の多様化の4点が挙げられています。このほか、データ統合基盤「Data Manager」、コンバージョン計測を補う「Google Tag Gateway」、Google広告に組み込まれた簡易的な顧客管理機能「Leads」、Demand Gen(動画などを使った需要喚起向け広告)からメッセージアプリへ誘導する「click-to-message広告」、自然言語で指示するとアセット(広告素材)を生成できる機能なども紹介されています。
それぞれの機能が新規リリースなのか既存機能の拡張なのか、ベータ版なのか一般提供なのかは、公式ページでは明記されていません。対象国・地域についても、ページ自体は米国向け(us)の構成になっていますが、対象範囲は公式に明記されていないため断定はできません。
そもそも自動入札とAI Maxとは
今回の発表の土台になっているのが「自動入札(スマートビッディング)」です。これは、広告主が入札額を手動で決めるのではなく、Google側が過去の実績や状況をもとに、成果が出やすいタイミングや相手に合わせて自動で入札額を調整する仕組みです。
「AI Max for Search キャンペーン」は、この自動入札の考え方をさらに進め、検索広告の見出しや説明文の生成、配信対象の広げ方までAIに任せる範囲を広げたキャンペーン形式です。今回はこの実験機能が拡張され、複数の検索キャンペーンで予算やROI(広告費用対効果)の目標を試せるようになるとされています。
もう一つのキーワードが「Performance Max(P-MAX)」です。これはGoogle広告が持つ検索・動画・ディスプレイなど複数の配信面に、一つのキャンペーンでまとめて広告を出せる自動化されたキャンペーン形式です。今回の発表では、この運用を支える「Performance Planner(実績予測ツール)」で、入札額や予算を変えた場合の影響を予測し、提案された変更をワンクリックで適用できるようになる点が紹介されています。
広告運用の現場にどう影響するか
今回の発表は、単発の機能追加というより「リードから成約までの流れ全体をAIで見る」という方向性を示すものと受け止められます。特に、Data Manager経由でオフラインの成約情報(問い合わせ後に実際に契約に至ったかどうかなど)を取り込めるようにすることは、これまで「クリックされた・問い合わせが来た」までしか見えていなかった運用者にとって、成約までの精度が上がる可能性があります。ただし、これは公式ページの記載から読み取れる方向性であり、実際の効果の大きさについて公式に数値の記載はないため、現時点では判断できません。
また、Google広告に「Leads」という簡易的な顧客管理機能が組み込まれることで、これまで別途CRM(顧客管理システム)を用意していなかった小規模な広告主にとっては、問い合わせ状況の管理がしやすくなる可能性があります。一方で、すでに自社のCRMやMA(マーケティングオートメーション)ツールを使っている場合は、Data Manager経由でのデータ連携が二重管理を避けるポイントになりそうです。
AI Maxの実験機能拡大や、自然言語でのアセット生成については、広告文や画像・動画素材の作成にかかる工数が減る方向の変化だと考えられます。ただ、どこまで自動生成に任せるかは、ブランドガイドラインや表現の確認体制との兼ね合いで、広告主ごとに判断が必要になりそうです。
いま確認しておきたいこと
- 自社のGoogle広告アカウントで、Data Managerを使ったオフラインコンバージョン(問い合わせ後の成約情報など)のインポートが設定済みかどうかを確認する
- Google広告の管理画面に「Leads」機能が表示されているか、表示されている場合はどのような情報を扱えるのかを確認する
- AI Max for Search キャンペーンの実験機能が自社アカウントで利用できるかどうかを確認する
- Performance Plannerで予算・入札額の変更を試す際は、一括適用する前に必ず予測内容を自分の目で確認する
- 9月22日・9月30日・10月29日(いずれも太平洋時間11時)に予定されているオンライン説明会、またはオンデマンド視聴の案内を公式ページで確認する
出典
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