Search Consoleの「ソフト404」の原因と対処|在庫切れ・検索結果0件・正常なページが誤判定される時の切り分け方
Search Consoleのソフト404は、在庫切れ・検索結果0件・正常なページの誤判定でそれぞれ対処が違います。原因を6類型で切り分ける判断表、404との違い、放置してよいケース、修正を検証の待ち方まで手順でまとめました。
この記事のポイント
- Search Consoleのソフト404は、200 OKを返しているのに中身がないとGoogleが判断したURLで、対処はまず原因で3つに分けて決める。
- 「本当に無い」なら404/410か301、「一時的に空」なら内容追加かnoindex、「正常なのに誤判定」ならレンダリングの確認が基本となる。
- ソフト404はペナルティではないが、通常の4xxと違ってクロールバジェットを消費するため、大量発生や売上ページでは直すべきである。
- 修正後は「修正を検証」を1回だけ押し、通常最大2週間ほど待ちながら広告・サイトマップ・内部リンクを点検する。
Search Consoleに「ソフト404」の通知が届き、除外された中に在庫切れの商品ページや、確かに中身のある記事が混じっている。まず全部直すのか、放置してよいのか。担当者が迷うのはたいていここです。
先に結論を書きます。ソフト404の対処は、URLを「本当に無いページ」「在庫切れ・0件など一時的に空のページ」「正常なのに誤判定されたページ」の3つに分ければ決まります。原因を一覧で眺めても手は動きません。URLを書き出して仕分けすれば、今日中に直すものと放置するものが分かれます。
この記事では、Search Consoleのソフト404の原因と対処を、6つのURL類型と判断表で整理します。修正を検証の進め方まで一通り扱います。

ソフト404とは?Search Consoleに出たらまず何をすればいい?
ソフト404とは、サーバーが200 OKを返しているのに、Googleが「ページが存在しない」と同等の中身だと判断したURLのことです。Search Consoleに出たら、まず対象URLを書き出して原因別に3つへ仕分けるのが最初の仕事になります。
ソフト404の定義:200を返しているのに中身がないと判定されたページ
HTTPステータスコードの上では成功を返しているのに、画面には「見つかりません」「在庫がありません」「0件」としか書かれていない。この食い違いをGoogle Search Consoleは「ソフト404」と呼びます。判定を行うのはGooglebotによるクロールとレンダリング後の内容分析です。つまり推定であり、機械的な断定ではありません。
最初の5分でやること:対象URLを書き出して類型に分ける
Search Consoleの「ページのインデックス登録」レポートで「ソフト404」の行を開き、URLをエクスポートします。そこから次の順に見ます。
- URLのパターンを見る(
/products/、?q=、?sort=など) - 数件を実際にブラウザで開き、中身があるかを確認する
- 本当に無い/一時的に空/正常、の3つにメモを付ける
同じレポートの除外理由には、薄いコンテンツが原因になりやすい「クロール済み - インデックス未登録」の判断基準もあります。両方が並んでいる場合は、サイト全体の中身の薄さを疑ってください。
ソフト404と404の違いは?どちらがSEOに悪い?
本当にページが無いなら、正しく404を返す方がSEOに適しています。ソフト404は「200(存在する)」と「中身がない」という矛盾した信号を送るため、404より扱いにくい状態です。
404・410・ソフト404・301の比較表
| 状態 | ステータスコード | 画面の中身 | Googleの扱い |
|---|---|---|---|
| 404 | 404 | 見つかりません | 存在しないページとして素直に処理 |
| 410 | 410 | 恒久的に削除 | 削除の意思が明確。404と大差ないが意図は伝わる |
| ソフト404 | 200 | ほぼ空・「ありません」 | 信号が食い違い、200でも存在しない扱いに推定される |
| 301リダイレクト | 301 | 転送先の内容 | 内容が近ければ評価を引き継ぐ。無関係だとソフト404扱いになりうる |
404と410は、一般にどちらも時間の経過でインデックスから外れる動きになります。実装の細かい書き方は301リダイレクトと.htaccessの書き方で補えます。
ソフト404はペナルティではないが、クロールバジェットは消費する
ソフト404はペナルティではありません。サイト全体の評価が下がるわけでもありません。一方、Search Engine Journalが報じたSearch Central Live Asia Pacific 2025の内容では、GoogleのGary Illyes氏が、ソフト404は200を返すため通常の4xxと違いクロールバジェットを消費すると説明しています。大規模なECや検索結果ページが多いサイトでは、新しいページの発見が遅れる原因になりうるとのことです。
日本の中小ECに置き換えると、商品数が数百から数千点程度で、ソフト404が数件から数十件なら、クロールバジェットの面で慌てる必要は小さいと考えられます。問題になりやすいのは、絞り込みや検索結果のURLが機械的に増殖し、ソフト404が数千単位で並ぶ場合です。この規模では新着商品の発見が遅れる側に傾くので、放置の理由にはなりません。なお具体的な件数の境目はGoogleが公表していないため、あくまで目安です。新しい商品が公開されてもなかなかインデックスされない場合は、「検出 - インデックス未登録」が減らない原因も合わせて確認してください。
ソフト404になる原因は?6つのURL類型で切り分ける
図1: ソフト404の3分類と対処の決め方
URLを書き出して3つに仕分ける
ソフト404の原因は、在庫切れ、0件ページ、期限切れ、一括リダイレクト、薄いページ、サーバー設定の6類型に分けられます。自分のURLを当てはめれば、次の一手が決まります。
在庫切れ・販売終了の商品ページ
もっとも多いのがここです。Search Engine Journalによれば、John Mueller氏は、在庫切れや販売終了の商品ページが、商品以外にどれだけ価値を提供しているかによってソフト404として通常の検索結果から外されることがあると説明しています。1ページが外れても、同じサイトの他の商品には影響しないとされています。対処は次章で詳しく扱います。
サイト内検索・絞り込みの0件ページ
「該当する商品はありません」だけを表示する検索結果は、ソフト404の典型です。そもそもインデックスさせる価値がないため、noindexか404が基本になります。
期限切れのイベント・求人・キャンペーンページ
終了後も200で残し、本文が「受付を終了しました」だけになっているケースです。アーカイブとして価値があれば内容を足し、無ければ404/410か関連ページへの301にします。
削除したページのトップへの一括リダイレクト
削除したページを全部トップページへ301で飛ばすと、ソフト404扱いになりうるとAhrefs blogは指摘しています。サイトリニューアルでありがちな「旧URLは全部トップへ」がまさにこれです。日本のリニューアル現場でも同じことが起きやすいため、サイトリニューアル時の広告・計測の引き継ぎの段階でURL対応表を作っておくと防げます。
本文が極端に短い・定型部分ばかりのページ
ヘッダー、フッター、サイドバーが大半で、固有の本文が数行しかないページです。定型部分の比率が高いと、中身が薄いと推定されやすくなります。
存在しないURLに200を返すサーバー・CMSの設定
存在しないURLに、エラー文言入りのページを200で返す設定です。Ahrefs blogも原因の一つとして挙げています。適当なURLを入力して、ステータスコードが404になるか確認してください。ここは設定の修正1か所で、全件が直ります。
正常なページなのにソフト404と判定されるのはなぜ?
正常に見えるページがソフト404になる場合、Googlebotから見たレンダリング後の内容が空に近いか、判定が誤っているかのどちらかです。ブラウザで見た結果ではなく、Googleが見た結果で確認するのが原則です。
URL検査の公開URLテストでスクリーンショットとHTMLを見る
Search ConsoleのURL検査ツールで該当URLを入力し、「公開URLをテスト」を実行します。「テスト済みのページを表示」から、スクリーンショットとレンダリング後のHTMLを確認してください。画面が真っ白、またはエラーメッセージのまま、本文が欠けているなら、サイト側の問題です。
JavaScript描画・CSSやJSのブロックで空に見えている
商品情報をJavaScriptで描画していて、必要なJSやCSSがrobots.txtでブロックされていると、Googlebotには空のページに見えます。URL検査の「その他の情報」に出るページリソースの読み込みエラーを確認し、ブロックを外してください。
「在庫なし」「見つかりません」などの文言が判定の手がかりになっている
本文の目立つ位置に「見つかりません」「在庫なし」「0件」といった文言があると、判定の手がかりになりうると言われています。その文言を、商品以外の情報(説明、仕様、関連商品)の下に移す、あるいは文言自体を変えるだけで解消することがあります。
Google側の誤判定もありうる:様子を見るか直すかの目安
Search Engine Journalが報じた事例では、Google側のバグにより、内容があり順位も取れていたページがソフト404と判定され、インデックスから外れたことがありました(その後ほぼ修正済みとされています)。判定はコンテンツ解析による推定なので、誤判定は起こりえます。
目安は次の順です。
- スクリーンショットとレンダリング後のHTMLに本文が出ているか
- JS/CSSがブロックされていないか
- 定型部分に比べて固有の本文が極端に少なくないか
3つとも問題がなければ、Google側の誤判定の可能性が高くなります。その場合は、本文を少し厚くしたうえで「修正を検証」を1回押し、結果を待つのが現実的です。
在庫切れの商品ページはソフト404を避けるためにどうする?
在庫切れ商品の扱いを店主が検討
在庫切れの商品ページは、再入荷予定があれば200のまま内容を足して残し、販売終了なら後継品へ301、なければ404/410にします。一時的か恒久的かで分けるのが出発点です。
再入荷予定あり:200のまま残し、在庫状況・代替商品・構造化データを足す
再入荷予定があるなら、ページ自体は残します。ただし「在庫なし」だけでは、先のMueller氏の説明どおり商品以外の価値が足りません。次の要素を足してください。
- 再入荷の目安、通知登録の案内
- 代替商品・関連商品へのリンク
- 商品の仕様、サイズ、使い方などの固有の説明
- schema.orgのProductと
availabilityの記述
"offers": {
"@type": "Offer",
"availability": "https://schema.org/OutOfStock"
}
構造化データのavailabilityは、画面の表示と必ず一致させます。画面は在庫なし、データはInStockという食い違いは、Merchant Centerでも問題になりやすい点です。
販売終了:後継品へ301、なければ404/410
販売が恒久的に終わったなら、後継品や同カテゴリの近い商品へ301を張ります。近い転送先が無い場合は、無理にカテゴリ上位やトップへ飛ばさず、404か410を返してください。
Merchant Centerと広告のリンク先も合わせて直す
ここが広告運用の視点で見落とされやすい箇所です。URLを404/410にしても、Google Merchant Centerの商品フィードに残っていたり、Google広告やMeta広告のリンク先になっていたりすると、不承認や無駄クリックを生みます。フィードの更新はMerchant Centerのフィード品質の見直しが参考になります。広告側で出た場合の対応は、Google広告「リンク先が機能していません」の対処にまとめています。
サイト内検索や絞り込みの0件ページはどう扱う?
サイト内検索や絞り込みの0件ページは、noindexか404を返すのが基本です。さらに、そもそもクロールされない設計にしておけば、ソフト404自体が発生しにくくなります。
0件のときだけnoindexまたは404を返す実装パターン
実装は二択です。0件のときにHTTPステータスで404を返す方法と、200のままmeta robotsでnoindexを付ける方法です。
<meta name="robots" content="noindex">
0件のときだけ出し分けるのがポイントで、件数のあるページに付けてはいけません。制作会社には「結果が0件の場合のみ404、またはnoindexを出力する」と仕様で伝えてください。
SPAでの対処:404用URLへの移動かnoindexの付与
Google Search CentralのJavaScript SEOの基本では、SPAはサーバーが常に200を返すため、存在しない状態はJavaScriptで404用のURLへ移動させるか、meta robots noindexを付けて示すよう推奨されています。0件ページや商品なしページに、そのまま使える仕様です。
絞り込みURLが無限に増えるのを止める
色×サイズ×価格帯といった絞り込みの組み合わせは、URLを爆発的に増やします。インデックスに価値のない組み合わせは、内部リンクにnofollowを付ける、robots.txtでパラメータを制限する、といった方法でクロールの入口を絞ってください。ただし、robots.txtでブロックしたURLにはnoindexが読まれない点に注意が必要です。すでにインデックスされているものを消したいなら、先にnoindexを読ませる必要があります。
ソフト404は放置していい?直すべきURLの判断表
ソフト404は、価値のないURLが少数なら放置でかまいません。売上や流入のあるページ、または大量発生している場合は直します。URL類型と流入の価値で、5択から選んでください。
| URL類型 | 流入・売上 | 対応 |
|---|---|---|
| 再入荷予定のある在庫切れ | あり | 内容追加(200のまま) |
| 販売終了(後継品あり) | あり/過去にあり | 301 |
| 販売終了(後継品なし) | なし | 404/410 |
| 検索・絞り込みの0件 | なし | noindexまたは404 |
| 期限切れイベント・求人 | 過去にあり | 関連ページへ301 or 404/410 |
| 正常ページの誤判定 | あり | 内容追加→検証 |
| 価値のない少数のURL | なし | 放置 |
放置してよいケース:本当に価値のないURLで、件数も少ない
検索流入も被リンクもなく、件数が数件から数十件程度なら、放置しても実害は小さいと考えられます。時間をかける優先順位は低くてかまいません。
すぐ直すべきケース:売上ページ・流入のあるページ・大量発生
売上に直結する商品ページ、検索流入のあるページ、数千件規模の大量発生は、早めに直します。後者はクロールバジェットの消費につながるためです。
修正後に確認すること:修正を検証と反映までの期間
図2: 修正から反映までの流れ
修正が終わったら、Search Consoleで「修正を検証」を1回だけ押し、Googleのヘルプによれば通常最大2週間ほど待ちます。その間に、広告・サイトマップ・内部リンクを点検してください。
「修正を検証」を押すタイミングと、もう一度押してはいけない理由
押すのは、実装を本番に反映し、URL検査で修正後の状態が確認できてからです。検証中にもう一度押しても早く終わることはなく、開始のたびに判定が最初からやり直しになるため、途中では押さずに待ちます。検証に失敗した場合は、URL検査で原因を再確認します。301で対処した後に「ページにリダイレクトがあります」へ移ることもあるので、「ページにリダイレクトがあります」の見分け方を参照してください。
404/410やリダイレクトに変えた後の広告・サイトマップ・内部リンクの点検
待つ間に、次を一つずつ確認します。
- 広告:Google広告・Meta広告のリンク先に、404/410にしたURLが残っていないか
- 商品フィード:Merchant Centerに販売終了品が残っていないか
- XMLサイトマップ:404/410や301のURLを載せていないか
- 内部リンク:削除したURLへのリンクが残っていないか
この4つを確認せずにURLを変えると、解消したはずの問題が別の形で戻ってきます。
よくある質問
Q:ソフト404は放置しても大丈夫ですか?
ペナルティではないため、価値のないURLが少数なら放置でもかまいません。ただしクロールを消費するので、売上・流入のあるURLや大量発生している場合は直してください。
Q:ソフト404と404はどちらがSEOに悪いですか?
本当にページが無いなら、404の方が正しい対応です。ソフト404は200と空の中身というシグナルが食い違い、クロールも無駄になります。
Q:正常に表示されているページがソフト404と判定されるのはなぜですか?
JavaScript描画、JS/CSSのブロック、定型部分の比率、Google側の誤判定などが考えられます。URL検査の公開URLテストで、スクリーンショットとレンダリング後のHTMLを確認してください。
Q:在庫切れの商品ページは404にすべきですか?
再入荷予定があれば、200のまま在庫状況や代替商品などの内容を足します。販売終了なら、後継品へ301し、なければ404/410を返します。
Q:修正を検証してから反映までどれくらいかかりますか?
Googleのヘルプでは、通常最大2週間ほどとされています。途中でもう一度押さずに、そのまま待ってください。
Q:削除したページをトップページにリダイレクトするとソフト404になりますか?
関係のないページへの一括301は、ソフト404扱いになりうるとされています。近い内容のページへ転送するか、404/410を返してください。
ソフト404の仕分けや、広告・商品フィードを含めた修正範囲の整理でお困りの場合は、真策堂でもご相談を受けています。URLの類型と優先順位の整理から、お気軽にお問い合わせください。
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