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京都の観光施設・体験事業者がGoogle Things to Doにチケットを掲載する方法|検索面から直販予約を獲る実務手順

京都の観光施設・体験事業者がGoogle Things to Doにチケットを無料掲載する方法を解説。OTA経由・接続パートナー経由・直接フィードの3ルート比較、公式サイトバッジの取得要件、表示順の仕組み、繁忙期の広告併用まで、検索面から直販予約を獲る手順を体系化します。

京都の観光施設・体験事業者がGoogle Things to Doにチケットを掲載する方法|検索面から直販予約を獲る実務手順

この記事のポイント

  • Google Things to Doは掲載自体が無料で、費用が発生するのは広告モジュールのみである
  • 中小の観光施設・体験事業者は接続パートナー経由での掲載が実務上の標準ルートになる
  • 表示順は価格が主要因で、OTAと同額以下に価格を揃えないと直販リンクは上位に出にくい
  • オンライン予約・決済と商品別ランディングページの整備が、掲載申請より前に済ませるべき前提条件になる
  • 無料枠を整えたうえで、桜・紅葉などの繁忙期にのみ旅行キャンペーン広告を重ねるのが投資順序として合理的である

「うちの拝観チケットも検索結果に出せるらしい」と聞いて調べたものの、どこから手をつければいいのか分からず放置している——京都の観光施設や体験事業者の集客担当者から、こうした相談は少なくありません。OTA経由の予約は伸びているのに手数料負担が重く、直販比率が上がらないというジレンマを抱えている事業者ほど、この機能の存在を知らないまま機会を逃しています。

結論から言うと、Google Things to Doは施設側が費用を払わずに使える検索面の直販チャネルです。ただし「載せれば終わり」ではなく、予約システムの要件確認、接続パートターの選定、価格の一貫性維持まで含めて初めて機能します。この記事では、京都の観光施設・体験事業者が自施設の状況に応じてどのルートで掲載を進めるべきかを、判定フローとして整理します。

手数料に頭を抱える京都の観光施設スタッフ

Google Things to Doとは?検索結果のチケット比較面に「公式」を出せる仕組み

Google Things to Doとは、Google検索やGoogleマップで観光地・観光施設名を検索した際に、入場チケットや体験プログラムの価格・予約導線を比較表示する機能のことです。旅行者が「清水寺 拝観」「京都 着物レンタル」のように施設名や体験名で検索したときに、複数の予約先を一覧できる面として現れます。

検索・マップ・ビジネスプロフィールのどこに出るか

表示面はGoogle検索結果、Googleマップの施設ページ、Googleビジネスプロフィール(GBP)のナレッジパネルの三箇所にまたがります。GBPと連携させると、施設の公式情報とチケット面が地続きになり、検索者が迷わず予約導線へたどり着きやすくなります。

入場チケット・体験・OBM・広告の4モジュールで構成される

構成は入場チケット、体験(アクティビティ)、OBM(Operator Booking Module、事業者予約モジュール)、広告の4つに分かれます。bookingkitのブログ記事「A definitive guide on how to unlock Google Things to do」では、この4モジュールのうち広告以外はすべて無料枠だと整理されています。京都の事業者にとっては、まず無料の3モジュールをどう埋めるかが最初の課題になります。

掲載は無料、費用がかかるのは広告のみ

つまり入場チケット・体験・OBMの各モジュールへの掲載そのものに費用はかかりません。有料になるのは後述する「おすすめスポット向け旅行キャンペーン」広告だけです。ただし、掲載を仲介する接続パートナーの利用料は別途発生する場合があるため、無料=ゼロコストではない点は押さえておく必要があります。

京都の観光・体験事業者がThings to Doに掲載する方法は3ルート

掲載3ルートを比較するフローチャート 図1: 掲載3ルートを比較するフローチャート

掲載方法は大きく3ルートに分かれ、自施設の予約システムの状態によって取るべき道が変わります。Arivalの記事「Google Things to Do: A Guide for Experience Businesses」は、掲載経路を直接フィード接続と認定接続パートナー経由の2系統に整理しており、実質的にはOTA経由の間接表示を含めて3パターンで考えるのが京都の中小事業者には分かりやすい整理です。

ルート施設側の作業予約先向いている事業者
OTA経由基本的に不要OTA(Klook、GetYourGuideなど)何もしていない全事業者に自動適用
接続パートナー経由予約システム導入+申請自施設の直販ページ中小の観光施設・体験事業者
直接フィード接続フィード開発・保守自施設の直販ページ技術リソースを持つ大規模施設

OTA経由:何もしなくても載るが直販にならない

Klook・GetYourGuideなどのOTAに商品を登録していれば、Things to Do上には自動的に表示されます。ここが誤解されやすい点で、「うちはもう掲載されている」と思っている事業者の多くは、実はOTA経由の表示に過ぎません。予約が成立すればOTA手数料が発生し、施設の直販比率は上がらないままです。

接続パートナー経由:中小事業者の標準ルート

自社で直販予約リンクを表示させたい場合、実務上はBókun(JTBグループが提携する予約システム)やFareHarborといった接続パートナーを介するのが現実的な選択肢になります。PR Newswire掲載のCheapFunThingsToDoの記事「Google Things to Do Connectivity Partners: What Tour Operators Need to Know」では、接続パートナーは予約システム系、Redeamのようなチャネルマネージャー系、マーケ支援系の三つに大別できると整理されており、月20ドル程度の低価格プランを持つサービスも登場しているとされています。日本市場では為替や決済対応の違いから同水準で比較できるとは限りませんが、選択肢が複数あること自体は押さえておいて損はありません。

直接フィード接続:技術リソースがある大規模施設向け

自社エンジニアリソースを持ち、Googleが定めるフィード仕様に沿って商品データを直接送信できる施設であれば、接続パートナーを介さず直接フィード接続を選ぶ余地もあります。ただしフィードの保守・仕様変更への追随を継続する必要があり、京都の中小規模の寺社拝観・工芸体験事業者にはハードルが高いのが実情です。

掲載までの実務手順|接続パートナー経由の標準フロー

多くの京都の観光施設・体験事業者にとって現実的なのは接続パートナー経由です。手順は前提条件の確認、パートナー選定、商品情報整備の三段階に分けて考えると進めやすくなります。

前提条件:オンライン予約・決済と商品別LP

掲載の絶対条件は、オンラインでの予約受付とオンライン決済に対応していることです。電話予約や当日窓口払いのみの施設は、この時点で対象外になります。加えて、商品(チケット・体験)ごとに個別のランディングページ(LP)が存在することも前提条件です。トップページ一枚で全商品を紹介している施設は、後述するLP要件の壁にぶつかります。

接続パートナー(Bókun・FareHarbor等)の選び方

まず確認すべきは、現在利用している予約システムがThings to Doの接続パートターとして対応済みかどうかです。対応済みであれば設定画面から連携を有効化するだけで済むケースが多く、未対応であれば乗り換えか新規導入を検討することになります。判断軸としては、①既存システムの対応可否、②月額・従量課金の水準、③日本語サポートの有無、の三点で比較するのが実務的です。

商品情報・写真・価格の整備とGoogleビジネスプロフィール連携

接続後は商品名・写真・価格・空き状況をGoogleが読み取れる形式で同期させます。ここでGoogleビジネスプロフィールとの連携も済ませておくと、ナレッジパネル上でもチケット情報が表示されやすくなります。店舗名の多言語表記が崩れているとナレッジパネルの表示自体に不整合が起きるため、Googleマップの店名・多言語表記の整備手順を先に済ませておくと手戻りが少なくなります。

「公式サイト」バッジと表示順はどう決まる?

価格差で分かれる表示順の判断ツリー 図2: 価格差で分かれる表示順の判断ツリー

Things to Do上での表示順は価格が主要因であり、事業者の直販フィードを正しく宣言すれば「公式」として優遇枠に表示されます。Google Ads Helpの「Things to do official site policies」によれば、事業者はフィード上でINVENTORY_TYPE_OPERATOR_DIRECTまたはOFFICIALを宣言することで公式サイトとして識別され、専用の枠・上位表示の対象になるとされています。

OPERATOR_DIRECT/OFFICIAL宣言の要件

この宣言をするには、当該事業者自身が提供する予約であることをフィード側で明示する必要があります。接続パートナー経由であっても、施設自身の直販であることが技術的に示されなければ、OTA表示と区別されません。設定を接続パートター任せにせず、自社が公式扱いになっているかを掲載後に確認する工程を挟むべきです。

OTAより安いか同額かが直販クリックの分岐点

価格が表示順の主要因である以上、直販価格がOTA掲載価格より高ければ、公式バッジがあってもクリックはOTA側に流れやすくなります。逆に同額以下に揃えられれば、公式優遇によって直販リンクが上に出やすくなるという構図です。OTAとの価格差を放置したまま掲載だけ整えても効果は限定的、というのが実務上の落とし穴です。

汎用トップページ不可:LP要件の落とし穴

もう一つの落とし穴は、リンク先LPの要件です。当該チケットに直接到達できる専用ページである必要があり、施設の汎用トップページやカテゴリ一覧ページはLPとして認められません。商品数が多い施設ほど、この個別LP整備が最初の実務上のボトルネックになりやすい部分です。

OTA掲載と直販掲載はどう使い分ける?手数料構造で考える

OTAと直販の手数料構造を比較するレイヤー図 図3: OTAと直販の手数料構造を比較するレイヤー図

OTAを完全にやめる必要はなく、Things to Do上でOTA表示と直販表示を併存させながら、直販への誘導を設計するのが現実的な考え方です。

OTA手数料と直販の損益比較の考え方

OTAは送客力がある一方で、予約1件あたり一定率の手数料が発生します。直販は集客をGoogle検索面に依存する分、成約単価が同じでも手元に残る利益は厚くなりやすいというのが一般的な整理です。手数料構造を踏まえた損益比較や、OTA依存から直販へ予算配分をシフトする具体的な設計については、OTA依存から脱却する直予約×広告設計の実務フレームでより詳しく扱っています。

併載時の価格・在庫の同期管理

OTAと直販を併載する場合、価格・在庫のズレは信頼低下だけでなく、Things to Do上の表示順にも直結します。繁忙期に直販側の在庫更新が遅れてOTA価格の方が安く見える、といったズレは実務でよく起きる失敗パターンです。接続パートター側の同期頻度と、OTA側の更新頻度を揃えておく運用が求められます。

京都の事業者ならではの運用ポイント

到着後にスマホで体験を探す旅行者 到着後にスマホで体験を探す旅行者

京都特有の文脈として、現地到着後の検索行動、多言語対応、繁閑差の三点は押さえておく価値があります。

体験予約の約半分は現地到着後:滞在中検索を獲る

bookingkitのブログ記事では、体験の検索量は旅行前12週間で8倍に増加し、体験予約の48%は旅行者が現地到着後に発生すると指摘されています。京都は宿泊拠点として滞在日数が長い旅行者が多く、「ホテル 京都 明日 体験」のような滞在中検索を取り逃さない設計が効くと考えられます。無料掲載であるThings to Doは、こうした直前検索の受け皿として相性が良いチャネルです。

英語・中国語の商品名と多言語対応の優先順位

インバウンド比率が高い施設では、商品名・説明文の多言語化が表示品質を左右します。すべての言語を一度に整備する必要はなく、検索ボリュームの大きい英語・中国語(簡体字)を優先し、他言語は段階的に対応するのが現実的な優先順位です。多言語LPの設計や繁忙期の予算配分については、インバウンド向け多言語LPと繁忙期予算の設計で扱っています。

桜・紅葉繁忙期の在庫・価格同期と閑散期商品の見せ方

桜・紅葉シーズンは検索が集中する一方、価格変動や完売が起きやすく、同期の遅れが直販クリックを取り逃す原因になります。逆に閑散期は「今すぐ予約できる商品」を前面に出す見せ方が有効だと言われます。宿泊施設におけるGBP連携と直販導線の設計は、MEOと直予約導線でOTA依存を減らす設計が近い文脈の参考になります。

露出をさらに増やすには?おすすめスポット向け旅行キャンペーン(広告)

桜のシーズンに忙しく立ち回る事業者 桜のシーズンに忙しく立ち回る事業者

無料枠を整備した施設が次に検討できるのが、Things to Do Centerと連携した広告メニューです。

Things to Do Centerと広告アカウントの連携

Google広告ヘルプの「おすすめスポット向け旅行キャンペーンについて」によると、Things to Do Centerのフィードと広告アカウントを連携させることで、無料枠の上に位置するカルーセル広告枠に出稿できます。繁忙期に露出を積み増したい施設にとっては、無料枠と組み合わせて使う選択肢になります。

広告を出しても無料枠の順位は上がらない

重要なのは、広告出稿が無料枠の掲載順位には影響しないとGoogleが明言している点です。つまり広告費を積んでも公式バッジの表示順は上がりません。この仕組みを踏まえると、まず無料枠での価格一貫性とLP整備を済ませ、桜・紅葉などの繁忙期にだけ広告を重ねて露出を増幅する、という投資順序が理にかなっています。

よくある質問

Q:Google Things to Doへの掲載は無料ですか?費用はかかりますか? 入場チケット・体験・OBMの各モジュールへの掲載自体は無料です。費用が発生するのは、おすすめスポット向け旅行キャンペーンなどの広告モジュールのみです。ただし接続パートナーの利用料は別途かかる場合があるため、無料掲載=完全無コストとは限りません。

Q:Things to Doの表示順はどう決まりますか?広告費を払えば上がりますか? 表示順は価格が主要因で、公式サイトとして宣言された直販チケットが優遇される仕組みです。広告出稿は無料枠の掲載順位には影響しないとGoogleが明言しています。順位を上げたい場合は、価格をOTAと同額以下に揃えることが優先事項になります。

Q:KlookなどのOTAに掲載していれば、自施設で対応しなくても良いですか? OTAに商品登録していれば表示自体はされますが、予約先はOTAになるため手数料が発生します。検索面に直販リンクを出すには、自施設側で接続パートナー経由もしくは直接フィード接続の設定が別途必要です。

Q:予約システムを導入していない施設でもThings to Doに掲載できますか? オンライン予約・決済への対応が前提条件のため、現状の仕組みのままでは掲載できません。接続パートターに対応した予約システムを導入することが、事実上の掲載への第一歩になります。

真策堂では、京都の観光施設・体験事業者を対象に、OTA依存から直販予約への移行や、Things to Do掲載を起点にした検索面の集客設計についてご相談を受けています。自施設がどのルートに当てはまるか判断が難しい場合は、現状の予約システムと価格設計を踏まえたうえでご相談ください。

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